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第29話
「でさっきの続きお前本当は俺のこと…」
「うるさい。じゃあね。あ…守ってくれてありがとう」
「…っ…ミヤビ…可愛い…その顔…可愛い…」
「え?」
聞き取れなかった。でも俯き耳まで赤くなっているカナメはなんだかかわいく見えて…
もう!!カナメのばかっ…心の中で毒づくがもう誤魔化しなんて効かないことを悟った。でもダメなんだ…
背を向け歩き出す。
「ミヤビ。好きだよ」
あーっ!!もー!!だから反則だって…
きっと俺も顔が赤く染まっているのだろう
「ただいま」
「おかえりなさいませ。ミヤビ様」
そしていつもの日課である祈りを捧げる
その後は今朝からこの屋敷に住まうことになったシンさんの部屋へ向かう
「シンさん。俺」
「ああ。どうぞ」
今日出会った妖の話をシンさんに入れる
「そうか。よかった…カナメがいてくれて。癪だがクソ狐にも伝えておく」
そうして俺は意識を手放した
「ミヤビっ!おい!!」
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