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第32話
今頃俺の体に入れた頃かな…
そう思っていると夢幻がやってきた
「気になりますよね?」
水鏡を除き混むとちょうど俺の体がゆっくり起き上がるところだった
自分の姿を見るのは何だか変な気分だ
「ミヤビっ!!」
「シン様。お久しぶりです」
「お前は…泡影なのか?」
「はい。もうお分かりですよね?」
「夢幻のところか…?」
「えぇ…儀式の影響で弱っています。なのでしばらくあちらでお預かりいたします。傷が癒えればすぐにお返しするのでご安心を」
「大丈夫なのか?」
「ミヤビ様の力であればおそらく…」
「わかった。今のうちにミヤビの精神を繋いでおくまじないをかけておこう。蒼。あいつらを呼んでくれ」
「御意」
「紅。お前は準備を」
「はっ」
慌ただしくなる屋敷を見ることしかできなくて
「ミヤビ様。少しお休みになられてください」
「わかった」
重たいまぶたをゆっくり閉じた
こちらの世界の時間は現実よりも早く進む。
次に起きたときはもう翌日の夕方。とはいえあちらはまだ1日は終わっていない
屋敷には四軸の皆が集められていた
「ミヤビ様が夢想へ…」
「あぁ。だから暫くは戻れない。だから代わりに祈りを捧げねばならぬ。そこでお前たちに来てもらった」
結び陣が組まれる。
俺の体が淡く光り出す
「始まりましたね。ミヤビ様の結びの言葉を」
「はい」
言葉を紡ぐと光の衣で包まれる
暖かい…
「ミヤビ様!ミヤビ様!」
どうやら意識を手放していたようだ…
「夢幻」
「あぁ…良かった…」
「大丈夫そう?」
「えぇ。大丈夫です。ご心配なさらずゆっくり静養なさってください」
「はい」
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