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第37話
カナメside
今ここで動いているのはミヤビの姿をした違う奴
ミヤビが倒れた。そう聞いていてもたってもいられなくて…
「俺も行きます!」
そうサコン様にお伝えしたところ
「二時間ほどしたらいいよ。それまでは誰もミヤビちゃんの部屋に入れないから。呪いかけているときはもし他のものがそこにいるとミヤビちゃん最悪戻ってこれなくなるからね」
すぐに行きたい衝動を無理矢理抑え自室に篭っていた
時間は中々過ぎない…早く…早く…
長く感じた二時間が経過して俺はミヤビの屋敷に急いだ
丁度、シン様以外の皆がミヤビの部屋から出て来たところだった
「よぉカナメ。丁度二時間だねぇ。流石」
「ミヤビは?」
「こら。主人を差し置いて何。その態度。ったく…ミヤビちゃんなら奥だよ。中身は今違うけどね」
「どういう…?」
「いってみたらわかるよ」
部屋に入ると側にシン様が座っていて何か話していた
「カナメか」
「はい。あの…ミヤビは…」
「今精神が肉体から離れ夢想へ行っている」
「夢想…?」
「夢の世界。お前も夢は見るだろ?そこへ行っているんだ」
「カナメ様…私は泡影と申します」
「泡影?」
姿はミヤビだが違う者らしい。
「シン様。すこしカナメ様とお話ししたいのですが…」
「わかった。無理はするな。」
「はい」
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