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第49話

サコンside 良かった…止めてくれて…良かった… 「ハク。一体何?」 カナメそのままに部屋をあとにする 「サコン。お前は美しい」 「は?そんなの当然でしょ?」 「お前は本当は繊細で優しい…」 「ねえ?どうしたの?ハク」 「サコン」 「何?」 「無理に笑わなくていい」 「は?え?」 「もういいんだよ」 滅多に見せない笑顔に胸が鷲掴みにされる… 「ハ…ク…」 「おいで…」 ハクの普段は聞かない柔らかい声に誘われるままに胸に収まる。 「サコン…辛かったな…」 優しく背中を叩かれる。幼子をあやすように柔らかく…そしてひんやりした唇が俺のそれに触れた刹那涙が溢れた…欲しかった…この優しさが欲しかった…俺は声をあげて泣いた… 「サコン…大丈夫だよ。私が側にいてあげるから…」 「ハクっ…ハクっ…」 「ん。」 自ら唇をハクヘ押し当てる。ハクの長い舌をからめとって深く深く求めた ハクはいつも俺が無理矢理しない限りはシンとケンと俺の絡みをただ黙って傍観していた 俺が無理矢理求めたときでも顔色一つ変えないで欲だけ放っていた 美しいその顔を歪ませることができたことは俺の力をもってしてもできたことはない。そのハクが優しい顔でこちらを見つめ頬を多少上気させながら俺の接吻に答えている… 何て美しいんだろう…

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