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第51話

ハクside やはり…サコンは… ケンが嫌な臭いがすると言った時点でそれがなんなのか検討はついた サコンをどうにか支えてやりたい… 私はサコンのことが… サコンが唯一を作ることは禁じられていることは承知だが側にいることは出来る… 私がこの立場でなければ… これを思い続けもうどのくらい時が過ぎたのだろう… 私は西の軸の座を弟に譲ろうと長いこと時間を要した… 今日はミヤビ様が戻られた時点で代替わりをする事、そして南の従者になることを告げるつもりだった カナメがいなくなった後サコンを支えられるものはおそらく多くはない サコンの本質を知るものは限られているのだから。 私はサコンのためであればこの命など惜しくはない 何だって出来る…だから… サコンの気配を辿りみた光景はやはり思った通りだった 「サコン…」 「あれぇ?ハク。珍しきこと…どうしたの?」 とても苦しそうな安堵したような表情でサコンは振り返った 本当はこんなことしたくなかったはずなのだ… サコンは優しいから… 「お前は何をしているんだ?」 「ん?見てわからない?役目を放棄しようとしたカナメにお灸を据えているんだよ?」 苦しそうに何を言っているんだ…私が側にいてやるからそんな顔をするな… 「サコン。こちらへ来なさい」 「もう…何?南のやり方に口出さないでくれる?」 カナメを残しこちらに歩み寄ってきたサコンは息を吐いた

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