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第61話
ミネside
「消えなさい!」
振り返るとそこで立ち尽くすミヤビ様がいて
「ミネさん?何で?」
「私は南のものですから。あなたをお守りする責務があるのです」
「そう。ありがとう」
何て美しいのだろう…
この方に魅せられたのはカナメ様だけではない…
多くのものがこの方に魅せられたのだ
私もそのうちの一人で…ずっと…ずっと…隠し続けて…
お伝えしないまま…カナメ様と…
胸が痛くて…でも…とてもお似合いだと…
なのに…いざというときにカナメ様はいない…あまりにも腹立たしくカナメ様に声を荒らげていた
「この役立たずが!」
はじめてみるそれにカナメ様もミヤビ様も困惑していた
危ない目に合わせるくらいならミヤビ様のお側には私がいたい…願わくば…私が添い遂げたかった…でもミヤビ様は…カナメ様が必要だから…
帰り支度をしシン様のもとへ報告をしに行った
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