62 / 140
第62話
「ミネさん。ありがとう。俺ももっと研ぎ澄まさねばならないね…。ミネさんがいてくれて良かった」
「ミネ…申し訳なかった…」
「今後このようなことがないように願います」
「はい…」
「ミヤビ様!!申し訳ございません!間に合わず…」
「大丈夫だよ。クロウさん。トウノさん。ミネさんがいてくれたから。それよりいつもありがとう。俺知らなくて…」
「いえ…ご無事で良かったです」
クロウは西の従者、トウノは東の従者だ
「ミヤビ様。」
「こんにちは。サコンさん。ハクさん。ケンさん」
「とうとう学校にまで現れたみたいだねぇ」
「えぇ…ミネさんのお陰で助かりました。」
「ミネが役に立って良かった。カナメは何やってたの?お前が始めにいかなければならなかったのに…惚れた晴れただけで側にいていい相手ではないんだよ?わかってるでしょ?」
「…はい…」
「もしミヤビちゃんに何かあってたらどうするつもりだったの?」
「返す言葉もありません…」
「サコン様」
「なぁに?クロウ」
「カナメ様を足留めした者がおります」
「そう。そんなのも気付けないほどお前の力は落ちたの?カナメ」
「サコン様。カナメ様の回りに結界を張ったものがいるんです。外からの気が入らなくなるような。あれだけ妖力の高いカナメ様に気付かれず出来るものは…」
「…それをできるのは…」
「えぇ…おそらく…」
「そうか…奴等までこちらに来ているんだね」
それができるのはあいつらだけ…
「これは…大事ですね…」
「はい」
「ミヤビ様。根城の特定を私に任せてはいただけませんか?」
「リョクさん」
ハクさんの弟であるリョクさんが現れた
「確かに…西の妖力であれば向こうに気付かれず特定することが可能でございます。リョクは適任かと…」
「そう。わかった。ではお願いしてもよいですか?」
「はい」
ともだちにシェアしよう!