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第67話
そして新月。
新月と満月は俺の力が高ぶる。いつもと違うあの姿の方が楽であるのでその姿で部屋へ入った
既に準備は済み蒼さんと紅さんがこちらを見て息を飲む
「ミヤビ…様…」
「ん。待たせたね」
「いえ…あの…そのお姿は…」
「血が高ぶるのか今日みたいな日はこの姿の方が楽なんだ。やりにくいのであればいつもの姿に戻るけど」
「いえ。大丈夫です。ではそちらへ横になってください」
「うん」
蒼さんに装束を脱がせてもらい布団へ転ぶ
紅さんは既に何も纏っていない。
蒼さんの祝詞により儀式が始まる
最初から最後まで二人に攻め立てられ何度果てたのだろう…
とても心地よく芯から高ぶるのがわかる
二人に抱かれているときカナメのことはどこかに行き今目の前にいる二人を大いに求めた。
先日の儀式の時とは全く違う暖かさに身を委ねた
「ミヤビ様。大丈夫ですか?もう終わりました」
「ん…もっと…欲しい…紅の物が欲しい…もっと…ねぇ…お願い…せめて…夜が明けるまで…」
「…っ…わかりました」
「紅っ…蒼もっ…一緒に…ねぇ…はぁあっ!」
「ミヤビ様…なんとお美しい…っあっ…」
「紅っ…蒼っ…んっ…あっ…」
絶えず繰り返される快感に俺は溺れていた…もっと…もっと…熱いのが欲しい…狂わせて…俺を…
「ミヤビ様っ…んっ…も…ダメっ…ですっ…んあっ」
「やだ…もっと頂戴…ねぇ…」
下の蕾には奥深く紅の昂りが収まり上の口には蒼の物…上からも下からも流し込まれる甘い甘い蜜達が俺を支配した
「もっ…うっ…夜明けです…さぁ…私たちを離してください…」
「やっ…」
「ミヤビ様っ…カナメ様のお迎えが参ります…っあっ…」
「カナメ…」
「はい。ですから…残りの足りない分はカナメ様より戴かなければなりませんから…ね?お離しください…」
「やぁ…だ…二人が欲しいのに…ずっと…こうしていたいのに…このまま俺を囲って?ねぇ?…紅…蒼…」
「ミヤビ様。なりませぬ…」
無理矢理引き剥がされてとても不服だ…
「さぁ…陽を浴びてください。そうすれば元に戻りますから」
「んあっ…開けないで…いやっ…もっとこうしていたい…」
「なりませぬ…」
紅潮した表情のまま蒼が扉を開ける。陽の光が眩しくて思わず目を瞑る…
「眩しい…」
「おはよ。ミヤビ」
「カナメ?」
「カナメ様。お待たせいたしました…さぁ。ミヤビ様へ猛りを…」
「わかった。ご苦労だったな」
「では…失礼いたします」
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