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第68話

カナメside そこにいることを禁じられた理由をミヤビが部屋に入った後シン様に尋ねに行った 「あの儀式は先日のそれとはまた違うのだ。二人から出る物は全てミヤビを狂わせる。二人と交わっているときはミヤビはミヤビでなくなりひたすら二人のことしか見えなくなる。己か満足するまで二人を求め続ける。その時二人以外の存在がミヤビから完全になくなる。お前を愛していることさえ…お前の存在さえ無くなり快楽に溺れる。そんな姿をお前が間近で見たら…まぁ…耐えられないであろう…それほどにあいつは壊れるのだ。そしてその影響はお前にも出る。二人と体を繋げたくなってしまう。そうなればお前もミヤビと共に…女と成り代わってしまう」 「そうなんですね」 「朝日に照らされれば全て邪気は払われ徐々にミヤビに戻る。その時にお前の猛りをミヤビに…そうすることで二人は番となり世継ぎを残せる体となるのだ。その相手でのみしか成立はしないがな。だから万が一お前以外とつながり欲を吐き出されたとしても子は出来ぬ。」 自室に戻り夜明けを待つ。とても長く感じる… ミヤビが今は俺がわからない… 儀式とはいえ正直寂しい… 「カナメ様」 「ミネか」 「はい。お茶をお持ちしました」 「ありがとう」 「カナメ様。それをお飲みになったら休んでください。夜明けからミヤビ様が満足行くまで繋がり続けねばならないのですから」 「わかった」 「では。失礼いたします」 ミネの持ってきたお茶は睡眠を誘うお茶だ。飲み干し直ぐに瞼が落ちた… 夜も明けきらぬ朝。二人の部屋の前に立ち、出てくるのを待つ 部屋の中からはとても甘く扇情的な香りが漂ってきていた。それにクラクラし立つのもやっとだった…気持ちが昂り欲が溜まる…自身の後ろの蕾がひくつく…欲しい…これがシン様の言っていたことなのだ…二人と繋がりたくて身体中が熱をもつ… 外にいてこれだ…中にいるミヤビは堪らないだろう… 「すごい香りだろう?」 「シ…ン…っさまっ…んっ…」 「はぁ…これはお前達には堪らないだろう…さあ。こちらへ…」 シン様に抱き抱えられ隣の部屋の布団に寝かせられる… 「大丈夫だ。俺がそれを解放してやる…」 全て服を脱がされ、生まれたままの姿にされる。シン様にねっとりと愛撫され何度も果てる… シン様は二人と同じ鬼であるためこの昂りを開放することができる。二人ではないので俺が女になることはないのだと言った 何度も可愛がられるが足りなくて… 「シン様っ…俺のここに…シン様のそれを下さい」 自ら腰を振りシン様を求めた シン様は妖艶に微笑み俺に入ってきた 「わかった」 「あぁぁぁぁぁっ!!」 シン様の物はそれはそれは立派で腹の奥の奥まで挿入される。挿入されただけでまた果てた俺はそのあと何度も貫かれたのであった。 「そろそろ抜けたか…っ…カナメ…お前こっちは使ったことがなかったか?」 「はいっ…」 「通りで…お前の中はきゅうきゅうと締め付け凄く良かった…俺も大変だったよ…お前の啼く声と表情、案外可愛いんだな」 「なっ…何をっ…おっしゃいますか…」 「ふふっ…また俺が欲しくなったらいつでも来い。抱いてやるよ」 「俺にはミヤビがいますから」 「それは残念だ。お前を囲って俺好みに育ててみたかったな。まぁ物足りなくなったらいつでも…なっ?」 「もう…シン様…」 そんな話をしていると物音がする。締め切られた雨戸が開けられたのだ。 もう既に外は白み始めていた。 急いで服を整え扉の前に向かいミヤビを待つ。まだ漂う香りは若干薄くなっていた。 「カナメ」 振り向き様にシン様から深く口付けをされる。収まった欲望が再熱する。 厭らしく音を立て離れていったシン様の唇と俺の唇で銀糸が引かれた 「ふっ…可愛いな…お前は…もう反応しているぞ…」 中心部をぐっと掴まれ声が上がる 「あっん…」 「ふふっ…これでそのままミヤビと繋がれるな。行ってこい」 「はい」 そして二人と入れ替り部屋に篭った

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