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第70話
体が重い…姿は元の姿に戻っていて綺麗にされ横になっていた
「ミヤビ様」
「どうぞ」
蒼と紅がそこにいて深く頭を垂れていた
「顔をあげて」
「はい」
「ありがとう。お疲れ様」
「お体は?」
「少し重いけど大丈夫だよ」
「あまりご無理をなさらないよう…」
「うん」
「ミヤビ様。この香を」
「これは?」
「疲労を癒す香です。あちらでしか手に入らない代物で人に良く効くのです」
「そう。ありがとう。ねぇ。紅さん。」
「はい。紅さんは体は平気なの?」
「えぇ。私は鬼ですので」
「あまり 無理しないでね」
「ありがとうございます」
「ミヤビ様。あなたの体はもう普通の人間とも違います。カナメ様と交わればすぐに子を孕みます。ですから…人でいうところの避妊を、しっかりなさってください。子を確実に無事に孕み産み落とすため齢20までは…お願いします」
「わかった。カナメにも伝えておくよ」
「はい、では私達はこれで。間もなくカナメ様が参ります故」
「うん。またね」
程なくしてカナメが現れた
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