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第76話
カナメside
ミヤビと甘い時間を過ごし帰宅する
相変わらず忙しなく動き回っている親父を目で追った
本当に…見た目と違いすぎ…もう見慣れた光景だけど…
「カナメ。お帰り。ミヤビ様の匂いつけすぎ…早くお風呂行っておいで」
「あぁ」
「後で話しあるからね」
「うん」
親父は母が亡くなり相当落ち込んでいた時期もあったがそうもしていられないと子育てに力をいれた
母がいなくなったけど寂しくないようにと俺のためにいろいろしてくれた。
本人には絶対言えないけど…自慢の父だ…
「カナメー上がった?ご飯食べよ」
「今行く」
「ねぇ。カナメ。ミヤビ様本当に良い子だねぇ」
「うん。でも…一人で解決しようって…思うから結構危なっかしい。」
「ふふっ…先代みたい…」
「どんな人だったの?」
「ん。彼はねぇ…」
父の話を聞きながら共通するものがあまりにも多くて…
「…だからね…カナメ。ちゃんとミヤビ様捕まえておかないと…あっという間に…
何かね、嫌な予感するんだ。遠くない未来に…きっと何か起こる。だからお前も修行を怠ってはいけないよ?俺ができることは協力するから」
「わかった」
父には予知能力があった。それは俺には継がれなかった…妖力を封印された現在でも父の予感は当たる。
だから…気を付けるこしたことはない。
その後は先ほどまでの真面目な姿はなくなり延々とミヤビの可愛さを語っていた
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