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第88話
桜緋side
母さまがカナメさまの所にむかう。
大人しく待っててと言われたからずっと待ってた。
でも…何だか体がふわふわして…お昼寝しているようで
ふわふわふわふわ…ミヤビ様の気配がする
その近くにカナメさまの気配。そして沢山の気配
わからないけれどそこへ足を向けた。
カナメ様。きっとこの人だ。ミヤビ様の匂いもするし…
カナメ様が変な奴にねじ伏せられている
何をされているのかはわからないけれど…
僕のなかで何かが爆発した。
僕だけど僕ではない声が響く
「ミヤビ様…ご無事ですか?」
僕の声?誰の声?わからない
「眠りなさい!」
激しい風が僕を包み回りを巻き込んでいく。
先程までそこにいた奴が灰になり消えていった。
「ミヤビ様。」
「桜緋。体平気?そんな小さな体で…助けてくれてありがとう」
わかりません…僕にはわかりません…でも…ミヤビ様がご無事でよかった…
次に目を覚ましたら僕はお母様の部屋にいた。
お母様の他に蒼さま。そしてシン様。ミヤビ様がいた
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