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第6話

理不尽な事ってこういう事じゃないか?こんなにいい子が産まれてこれなくて平気で人を殺したり虐めたりする人が産まれてくる。 そして、産まれたのに自殺しちゃう人とか……あっ、自殺しちゃう奴って俺じゃん! 命粗末にしてる。 「どうして泣くんですか?僕、嫌な事言っちゃいましたか?」 いつの間にか泣いていたのかそう言われた。心配してくれるなんて優しいよ。言いたくない事言わせたのに。 「違うよ、俺が言いたくない事を言わせちゃったんだ……ごめんね」 「僕、平気ですよ?……お母さんのお腹にいた時にずっと、声がしてました。ごめんね、産んであげれなくてごめんね……ごめんねって。お母さんは僕を嫌ってたわけじゃないんだって知ってるもん!だから、嫌な事じゃないんですよ?事情があったんです」 彼の優しい手は俺の涙を拭く。そして、その後に温かい唇が頬に触れた。 「涙が消えるおまじないです……僕もやってもらうんです先輩に」 チュッてキス……こういうのは恋人同士でするものじゃないかな?欧米じゃないんだから。やはり先輩というのは……もしかして……。 「先輩……恋人なんだろ?キスとか普通しないから」なんて聞いてみた。 「仲良しのキスって先輩は言ってましたよ?」 「仲良しなら出来るのキス?」 「はい!だから、キスしたんですよ?」 仲良しなら出来る……すげえ事教えるんだな。もしかして、この子は先輩と思っていても、相手はこの子を好きなんじゃないかな? こういうのは仲良しとかじゃなくて……好きな人とするものだもん。 そう考えたらなんか、チリチリと嫉妬が芽生えちゃって、つい……チュッとキスを返してしまった。 「仲良しのキス……もっとしていい?」 もっとしたくて、聞いてみると、頷くから……今度はもっと深いキスをした。 俺……すげぇな!キスなんて初めてなのに舌とか入れちゃったよ。本能ってやつ? 「これで仲良しになったよな?」 唇を離して聞いてみると、笑顔で頷いて、「はい……あ!!そうだ!今何時ですか?」なんて聞いてくる。 「えっ?深夜過ぎてるけど?」 「あの、あの迎えに行かなきゃ!」 いきなりテンパり出すから、面白い。コロコロと表情変えちゃうんだな。 えっ?って聞き返すと、 「時間までに連れて行かなきゃ地縛霊になっちゃう!2丁目ってどっち?」と焦っている。地縛霊とか……本当にこの子は死神なのか? 「案内してあげるよ、迷子になっちゃうだろ?」 確認の為にこの子に着いて行く事にした。

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