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第2話
それにしても寝てる間に一体 なにが…?
こんな夢で見るような、ヘンテコな世界に
なんで俺が…
夢…
夢…?
『……あ!』
夢!
これ、夢!?
そうだ!夢だ!
きっと ホント(?)の俺は まだ寝てて
これは夢の中なんだ!
『なーんだ…あはは…』
あー、ビックリした
しっかし、リアルな夢だなぁ…
また見られるか分かんないから
よく目に焼き付けとくか♪
うーん。あはは…俺、ちっさ
……うん、非現実的。
やっぱり、夢だ。
『夢なら…こんなコトしても大丈夫かなぁ?』
よくマンガやドラマで見るヤツをマネて
右手を伸ばして、自分の頬っぺたを思いきり
引っ張る。
夢だから 痛くないもんね♪
『ふふーん♪』
むぎゅっ
─────っっ!?
『…いっっ!いたあぁあっ!
痛いっ!痛ぁぁぁーいっっ!』
な、なんで?!
夢の中なのに めっちゃ痛い!?
『え…ちょ、ちょっと待って…?
待ってよ?え…てコトは…これ…
…夢じゃないっ!?』
ズキズキする頬っぺたを擦りながら
俺は愕然とする。
『ど…どうしよう…』
夢じゃない…
これは現実…
俺…
俺…
どうなっちゃうの!?
こんな姿じゃ助けも呼べないし
仕事にも行けないっ!
どうすんだ、俺ーっ!
『ああ!し、仕事っっ!!』
今日は朝イチから会議だった!
遅刻なんかしたら課長に大目玉くらっちゃう!
『わーっ!大変っ!今、何時?何時だっ!?』
時計!
時計、どこだっけ!?
目覚まし時計は枕がジャマで見えない。
壁の時計に目を凝らすと、ジャスト8時。
『はっ、8時ぃぃ!?』
仕事が始まる時間じゃんかっっ!!
『えーっ!ど、どうしようっ!』
今から出たんじゃ絶対 間に合わない!
…いや、つうか そもそも
出られないんだけどさっっ!!
でも・・・会議~っ!!
今日の仕事も たくさんあるのに!
『うわー!どうしよう…!
誰かっ!誰か助けてぇぇ!!』
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