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第8話

結局… 悩んで、出した俺の答えは… 人間に戻る方。 だって、 妖精界の生活を詳しく聞いてみたら 一日中 お花眺めてボーッとしたり 鳥や虫と戯れたりしてるだけ… まぁ、よく言えば のどかなんだけど 俺にとっては…退屈以外の何物でもない しかも ご飯はお花の蜜…だけ、とか ありえない! そんな単調な刺激(と ご飯)のない世界より 俺は…人間でいたーい! 妖精にならないコトは選んだってコトは つまり… 後ろの処女を捨てなきゃいけないってコト/// だけど…! やる! 俺はやる! (もう、ヤケクソ!) 何もしないより やるだけヤってやる! ☆☆☆ 『ま、間に合った!』 ノルが時間を戻してくれたお陰で 朝イチの会議まであと10分、 ギリギリセーフ! 『おはよう。ギリギリだな十色』 『あ、瀬尾…お、おはよっ///』 瀬尾一馬(せおかずま)は 同じ部署の同い年の同僚。 ノル曰く… 今、俺が好きな人…らしい。 (自覚なかったけど) そう、俺は…… 俺はコイツに後ろの処女を (どーせなら好きな人に)捧げる! 『せ、瀬尾…今日は仕事早く終わる?』 『ん?あー、どうかなぁ…なんで?』 『え…!あ…いや、その…たまには ご飯でもどーかな?って思って!』 『お、いいな♪ でも今 分かんないから 返事、後でいい?』 『あ…、そっか…うん!分かった!』 『悪いな、ほら行くぞ?』 瀬尾は俺の頭をポンッと撫でると 会議室へと歩いていく。 おおぅ!爽やかな笑顔! カッコいい…///! (自覚はかったけど) こりゃ、なんとしても 今日の約束を取り付けないと… 時間がないんだ。 俺が人間に戻れるタイムリミットは 「今日が終わるまで」 なんだから。

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