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第11話
「お邪魔しま__」
「ただいま。」
「へ?」
「ここはもうアルと俺の家だから。ただいま」
ぽかんと俺を見つめるアルが可愛い。
「ただいまって言ってみ?」
「た、ただいま…です」
なんだこの可愛い生物。
「おかえり、アル」
アルは少し照れくさそうに笑っていた。
アルを抱えたままリビングに入り、服を広げる。
アルは整った顔をしているから選ぶのが楽しかった。
アルは店員に話しかけられて、困っていたが。
「服脱いで」
そういうと、アルはぼっと頬を赤くして服を脱ぎ始めた。
男の身体だと高を括っていたのが間違いだったのだろうか。
傷だらけなのは変わりなかったが、明るいライトの元で見るアルの身体は艶かしかった。
真っ白な肌に浮かぶ小さな乳首は薄いピンクに色づき、微かに存在を主張している。
浮かぶ赤や青のあざはその身体をさらに色っぽく見せ、あとをつける気持ちが少し分かってしまった。
「そ、そんなに……見られると恥ずかしい、です」
「うわっ、あ、ごめん」
我を忘れるほどに見入ってしまったことが、情けない。
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