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第14話

アルの顔をしっかりと念入りに拭き、まわりを片付けて一息ついた。 ソファに座らせていたアルの元へいき、隣に座る。 「アルあのな、さっきしたことは本来一人でやる事だから。これからは一人でしろよ?」 「はい…すみませんでした」 しゅんとしたアルに罪悪感がわく。 止めなかったのは俺なのに。 「あと、俺をご主人様なんて呼ぶのもやめて。呼び捨てで、朔でいいから。」 「は、はい。…………朔」 「ん?」 「呼びたかっただけ……です」 かわいい。 じっと見ていると、顔がどんどん赤くなって面白い。 「朔、助けてくれてありがとうございました」 「突然だな。俺はアルに会えて嬉しいから。全然かまわない」

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