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スタバを出た俺達は、ラブホに行こうとしたけどお互い制服だからさすがにそれは無理だった。だから、俺の家に招くことにした。
もう6時を過ぎてるから、母親はもう働きに出ていて明日の朝まで帰ってくることはない。
「ここがあおいの家?」
「汚いし狭いけど、どーぞ」
会ったばかりの相手(こっちは前から知ってるとはいえ)をすぐ自分の家に連れ込むとか、俺ってマジでビッチ。でもいいんだ、どーせセフレ程度にしか思われてないし、俺だってそう思ってる。今更純情ぶりたい気持ちなんて微塵もない。
あの千歳シンジに抱いてもらえるなんて、俺って超絶ラッキー男子高校生。宝くじが当たるよりもある意味幸運だ。そういう気持ちしかない。
俺は、傷付いたりしない。
2年間好きだった人に振られたって、一滴の涙も出ないんだから。
それに、シンジを小野先生の代わりにしようとしてるのは俺だって一緒なんだから、傷付くもクソもあるかよ。
*
電気もつけてない薄暗い部屋の中。俺とシンジはお互いの服を全部脱がせあって、狭いシングルベッドの上で手探りで絡み合った。
「ふぁっ……!」
後ろから横抱きにされた格好で、シンジの冷たい指先が俺の胸の飾りに触れて、ビリッと電流が流れたみたいに反応した。
「乳首気持ちいいの?」
「うん、きもちいい……もっとして……?」
「あおいって凄くエッチだな……イイね」
憧れのヒトに身体をまさぐってもらってるんだ。気持ちいいに決まっている。
美しい顔に、美しい声に、美しい身体。まるで非の打ち所がないあの千歳シンジに抱かれているなんて、本当に信じられない。
でも、これが小野先生だったら……
小野先生の指、だったら……
「……あおい?」
あ、やばい。変な感じに身体が震えた。
「もしかしてあんまりノリ気じゃない? 別に相手が俺だからって無理しなくていいんだよ。って、自惚れすぎか……俺、RIONの友達を傷つけたいわけじゃないからさ」
「大丈夫、俺は傷付かないから……」
「ん?」
「むしろ今止められる方が、傷付くんですけど」
ノリ気じゃないのはあんたのほうだろ。
本当は、ビッチすぎる俺の態度に内心引きまくってる癖に。
俺は身体を起こして逆にシンジをベッドに押し倒すと、その逞しい身体の上に乗っかって無理矢理ぎみに唇を塞いだ。
「ンンッ……!」
ちゅぷっ、くちゅ、ぐちゅぐちゅ、レロレロ……
もう、途中でやめてやるって気にもならないように誘惑してやる。
キスをしながらシンジの下半身を弄って、ギンギンに硬くなっているその形を一度確かめると、少しもどかしいような手つきで撫でるように触った。
「ハァッ……あおい……!」
「ねえシンジ……俺を抱いてよ」
理音くんの代わりでもなんでもいい。
傷付かない俺を、傷付けてみてよ。
とびきりひどい方法でも全然構わないから、メチャクチャにして欲しい……。
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