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 俺の手持ちのローションを使って、シンジは指で俺の後ろをとろとろに溶かしてくれている。そんなことしなくても使いなれてるから、すぐにブチ込んでくれてもいいのに。  千歳シンジって優しいんだな。見かけよりも、想像していたよりも、ずっと……。 「あおい、もうココ痛くない?」  ずちゅって音がして、俺の中をまさぐっていた指が三本、一気に引き抜かれた。きっと今、異物感が無くなったソコはひくひくと収縮しているに違いない。 「全然痛くない、てかさっきから焦らされてんのはコッチなんだけど……! 早く、はやくシンジのチンポ挿れて?」  物欲しげにひくついているケツをはしたなく向けて腰を振ってみせても、シンジは余裕な態度でイヤらしく笑い、精神的にも俺を焦らしてくる。  同じ高校生なのに全然がっついてなくて、本当にシンジは高校生らしくない。なんだかすごく年の離れたオッサンとヤってるみたいだ。もちろん、容姿は別として。 「そんなに焦るなって。俺、優しくすんのが好きなんだよ」 「やだ……俺なんかにあんまり優しくしないでよ」  これはただの遊びで、俺はセフレみたいなもんなのに。  勘違いしそうになるから、優しくなんてしないでほしい。 「優しくしたいよそりゃ、あおいは美人さんだから」 「じゃあ俺がブサイクだったらひどくすんのかよ……」 「うーん、まず俺はブサイクとは寝ないかな」 「……」  じゃあ、抱く相手全員に優しくするってことじゃん。それに優しいっていうより、俺にとっては単に焦らされてるだけなのもあるんだけど。 「じゃあそろそろ、あおいの中に入らせてもらおうかなー」 「言い方オヤジくせぇっ……あぁッ!」  四つん這いの体勢で後ろに固くて熱いモノがあてがわれて、ググッと尖端だけがナカに入ってきた。 「あっ……おっきぃ、はぁっ……!」 「ふうっ」  ――シンジのチンポ、すごく大きい…! メリメリって危険な音が聞こえそうなくらい、俺のナカを暴きながら入ってくる!  最初に触った以外にフェラとか何もさせてくれなかったから、こんなデカイなんて分からなかった。というかさっき触ったよりもデカくなっている。  たしかにこのサイズなら、十分ほぐしてもらわないと切れて血が出てたかもしれない……。 「オヤジが好きなんだろ? あおい。俺のこと、その先生だって思ってもいいぜ……?」 「やぁっ……別にオヤジが好きってわけじゃな、あっ、ああーっ!」  ようやくカリを挿れ終わったら、今度はずぶぶぶって竿の部分が遠慮なしに俺のナカに押し入ってきた。  嘘……長すぎる……シンジの。こんなの女の子は全部受け入れるの、無理でしょ……。  こんなに奥まで受け入れるの、初めてかも。  初めて受け入れるそのサイズに身体が驚いたのか、思わず涙が溢れた。 「だって年上が好きなんだろ? 今どき大学生だって中身は高校生と変わんねぇしな……だったらオヤジが好きってワケだ、ほら、先生って呼んでみろよ」 「はあんっ! そんッ、やだぁ……俺ばっかり代わりにしてるみたいなの……っ」  全部挿れ終わったのか、シンジは俺を後ろからぎゅって抱きしめて慣らしてくれるみたいに動かなかった。焦らしてた分、いきなりガン掘りされるかと思ったのに。  ほんとに、なんでこんなに優しいんだよ……。  シンジは理音くんを抱いてるつもり、だからなのか……? 「……代わりって、なんのこと?」 「えっ?」 「たしかに俺は今あおいに、俺のことは先生の代わりにしていいっつったけど」  な、に……?  何言いだすの、シンジ……  突然耳元で囁かれだした甘い吐息と声に、俺の身体はビクビクと反応した。

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