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*  昼休み、俺はいつものように弁当を持って昂平のクラスへ向かう。最初は俺のクラスでばかり昼飯を食べていたけど、今は宇佐木と三人で食べているから昂平のクラスで食べることが多くなった。  昂平、俺が昨日千歳くんから頼まれたこと、ちゃんと宇佐木に確認したかな……? 「理音!」 「よ。メシくおーぜ」  俺が教室に入ると、すぐに昂平が見つけて呼んでくれた。絶対、ずっとドアの方を見つめていたに違いない。  朝も……つーか昨日の夜からずっと一緒なのに、全然飽きないよな。まあそれこそ、ガキの頃から飽きるなく一緒に過ごしてるわけだけどさ。 「昂平、宇佐木にあのこと言ってくれた?」  宇佐木の隣の席の奴の椅子を借りて、宇佐木と昂平と三人で向き合って座る。(昂平と宇佐木は前後の席だ) 「あのことって?……あ、忘れてた」 「お前な、同じクラスなんだから忘れるなよ」 「なになに、なんのハナシ?」  宇佐木は惣菜パンにかぶりつきながら、興味津津で聞いてきた。 「今週の土曜ね、千歳くんが4人で遊ぼうって」 「え?」 「俺と千歳くん、こないだ仕事で出版社の人に遊園地のチケット貰ったんだよ。で、どーせなら4人で行こうよってなってさ……あ、宇佐木絶叫マシーンとかダメなひと?」 「い、いや、別に平気だけど……」 「じゃ、行こうぜ」 「……分かった。てか、いいの?わんこ、理音くんと二人でデートしたかったろ」 「そりゃしたかったけど、千歳様の誘いは断れないだろ」 「………」  うーん、自然に誘えたかな……?どっちにしろ昂平が誘うと不自然になっちゃいそうだから、やっぱり俺が誘って正解だったかも。  最初は昂平も4人で遊ぶのを嫌がっていたけど、千歳くんから別に貰った映画のチケットで手を打ってた。まったく、現金な奴だよな。  実は、千歳くんからの相談というのが、こういう話だったんだ。

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