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昨日の仕事終わり、俺は控室で千歳くんに相談された。
『俺さあ、もっとあおいとラブラブになりたいんだよな……』
『へ?』
『まー身体から取り入ったから当たり前だけど、あおいに俺の気持ち、全っ然本気だって思われてないんだよ。俺、けっこーマジメなのに。マジなのに』
『まあ……宇佐木は一筋縄じゃいかないっぽいところがあるね。昂平と違って』
『そーなんだよ。昂平みたいに単純だったら簡単だったんだけどな』
『………』
幼馴染兼恋人が馬鹿にされてるけど、俺もそう思ってるから何も言い返せない。昂平お前、ちょっと千歳くんのこと崇拝しすぎじゃね?(←自分がエサだと気付いてない)
『大体なんで身体から入ったの?千歳くんならそんなことしなくてもイケるでしょ』
『いや、他の子が相手ならもちろんそんなことはしないけど……、あおいが俺の好みすぎて我慢ができなかったんだよ。それに失恋したてだって言うし、すっごい優しくエッチしたらコロッと俺のことを好きになってくれるもんだと思ってたんだ……』
『………』
もしかしたら宇佐木は、既に振られてはいるけど、まだ小野先生と千歳くんの間で揺れてるのかな。そりゃそうだよな、あんなに小野先生を好きそうだったのに……。
でも、だからこそあっさりと先生のことを諦めたことはちょっと不自然だと思ってた。そんなにひどい振られ方をしたんだろうか?
宇佐木は秘密主義っぽいところがあるから、そういうことは俺にも昂平にも教えてくれない。ダチなんだから、もっと色々話してくれてもいいのに。
俺と昂平は、宇佐木にすっごく世話になったのに――俺達はまだ、宇佐木に何も返せていない。(昂平に至っては返す気すらなさそうだけど)
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