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今日も俺の理音は可愛い。
いや、いつもの100倍くらい可愛い!!いつもはしないヘアピンやメガネなんかを掛けて……ホントにもう、俺を萌え殺す気なんだろうか。いい加減にしろ!
「なあ理音、手を繋いで行かないか?」
「は?やだよ。人見てんじゃん。ラブラブすんのは宇佐木たちと合流してからだっつーの!」
「……」
一時期は手を繋ぐどころか外でキスもしてくれたのに……最近ちょっとツンが復活してないか?まあどんな理音も可愛いからいいんだけどな。
だって宇佐木達と合流したら、外で手を繋ごうが腰に手を回そうがキスしようが尻を撫でまわそうが全部オールオッケーということだよな?な?
あー早く着かないか遊園地!むしろそっちから来い遊園地!!
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電車に揺られること30分、それからバスに乗り継ぎ10分。少し歩いて……遊園地に着いた。入口には、既に千歳と宇佐木が並んで立っている。二人とも背が高くてイケメンだからジロジロ見られてるな。(宇佐木は俺と同レベルだけど)
「千歳くーんっ、宇佐木!」
「よっ、RIONに昂平!」
「待った?」
「いや、今来たトコ」
なんか千歳と理音の会話、待ち合わせしてたカップルみたいだな……。俺と理音もデカイから、デカイ男が4人も揃ってますます注目を浴びている。子どもとかが超見てる。
「ようわんこ。お前にしては珍しくカッコイイ服着てんじゃん」
胸元を大きく開けて、アクセサリーを多めに付けた宇佐木が俺に話しかけてきた。
「理音が選んでくれたからなっ!」
鼻息荒く自慢した。てか『お前にしては』って、俺がすごくダサいヤツみたいじゃないか……!基本的に服にこだわりは無いから、理音から譲り受けることも結構ある。
「あ、やっぱり。てかそれシンジがモデルで着てたやつの色違いじゃん?」
「なに!?」
「よくわかったなーあおい!けっこー前にモデルしてたヤツなのに」
耳聡い千歳が俺達の会話に混じってきた。
ま、マジか……いや、別にどうとも思わないが……!千歳がモデルをしていようと、理音は俺に似合うと思って選んでくれたんだし!
「そうだったっけ?」
当の理音はキョトン、としている。
「RION、知らずに昂平に選んであげたのかよ」
「ごめん、だって千歳くん俺よりよっぽど仕事してるからポスターとかもたくさんあって覚えてないよ」
モデル仲間の理音が知らなかったのに、自分が知っていたことで宇佐木は一人赤くなっている。それを見て、千歳が萌えている。
やっぱり別々にデートした方がいいんじゃないか!?なあ!!
「却下な。じゃ、行こうぜーっ」
理音、お前いつから俺の心が読めるようになったんだ!?
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