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先日リアルで知り合った千歳シンジは、俺の憧れの超人気モデル。
スタイル超いいし、顔も超かっこいいし、センスも抜群。見た目に一切非の打ち所がないこの人は、優しくて気配り上手で性格まで完璧だった。欠点とかどこにあるんだよ。ほんとに同じ人間かっつぅの。
そんな人がさ、俺のことを好きだとか言うんだ。最初は遊び相手として誘われたけど、実は一目惚れだったとか言われて、はいそーですかって素直に信じられると思う?
無理だろ。少なくとも俺の頭はそんなにおめでたくない。どっかのわんこと違って。
それでも彼は、俺へのアプローチを全くやめようとしなかった。もはや意地になってんのかなって思ったりしたけど、意地……というほど彼は必死でもなかった。
あくまで、スマートに。
紳士的に、俺に愛を囁く。
抱いてる途中に『葵、好きだよ』って耳に吹き込むように囁くの、ほんとにやめてほしい。いい声すぎてそれだけで俺、毎回イッちゃうんだ。単純だけど。
超きもちいいエッチされて、脳がとろけている瞬間にそんなことを言われるともう、たまんない気持ちになる。
当たり前だよな?だって俺、千歳シンジの大ファンだもん。ちょっとミーハーちっくなね。毎月雑誌見ながら、千歳シンジに抱かれてぇ~とかマジで思ってたし。いやもちろん冗談なんだけど、冗談というか叶わない夢というか単なる妄想というか……。
でも俺はそんな妄想の人に現実に何回も抱かれて……
うわ、よく考えるとすごくね?
なんで俺平気な顔して話せてるんだよ!?
「ンッ、あっ、アぁっ!!」
「ハッ、なんか今締め付け強くなったけど?イイトコロ当たっちゃった?」
一際大きな声が出ると、シンジは同じところを何度も的確に突いてきた。
「あっ、やぁ、さっきから当たってるとこ……!だめ、そこだめぇっ!!」
「ここ?ここがイイの?」
「はぁっ!やぁ、ぐりぐりしないでぇ……」
やばい、千歳シンジに抱かれてる。やばい、やばい。
いろんな意味で死にそう。
「あおい、感じてると口調までトロけるよね、まじ可愛い……」
脚を抱えられて、隙間が無くなるくらい激しく突かれる。上からどちゅどちゅって、まるで串刺しにされてるみたいだ。
俺もシンジの背中に手を回して、脚もぎゅってシンジを捕えて放さない。動きにくいかもしれないけど、もう……ちょっと勘弁して。
「ひぁあっ!も、おれいっちゃう……!シンジッ!」
名前を呼ぶと余計に実感してしまう。
俺はいま、あの千歳シンジに抱かれてるんだってことを……。
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