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「あおいちゃーん、なーもっかい好きって言ってよ」
あおいちゃんって言うな。まだうさぎどんって言われた方がマシだわ。……いや、どっちもどっちか……。
「……もっかいエッチしてくれたら言うかも」
ちらっと横目で身ながらおねだりしたら、シンジの顔がぱあっと明るくなった。
「え!それってお安いご用だけど!?むしろ俺がまだエッチしたいし!あおいが足りない!」
「……じゃ、シてくれる?またさっきみたいな、超きもちいいセックス」
「……!!」
シンジの頬に手を寄せて悪戯っぽく言うと、少し浅黒くて憎らしいほど整った顔がみるみる真っ赤に染まっていった。
俺の方が年下なのに、なんだか今はシンジが年下っぽく見えてかわいいと思った。なんか、悪いおとなになったみたい。
「ふふっ」
「何笑ってるんだよ?あおい……」
「憧れの千歳シンジが超焦ってるから……なんかレアだなって」
年下に可愛いって言われるのは嫌かも?と思ったから言葉を選んだんだけど、シンジは俺の言葉に少し膨れた顔をして。
「モデルの俺も俺だけどさぁ、今の俺はモデルとしてのシンジじゃないよ、ただの千歳シンジです。あおい、さっきモデルの俺に抱かれてんの想定して喜んでただろ」
「どっちもアンタじゃん。俺はアンタのファンなんだからしょうがねぇじゃん」
「そーだけどー」
理音くんみたいにイメージからガラッと変わるならまだしもね。アンタはどこにいたって千歳シンジじゃん。隠す気も無いし。
「別に俺はどっちのアンタでも、……き、なんだからいいだろ」
「え」
「ほら、言ってやったんだから早く抱いて?」
「聞こえなかったんだけど!?」
アンタの焦った顔は、俺と同じ普通の高校生みたいだ。年上だけど、可愛い。もしかして、こっちが素のシンジなのかな?そうだったら、なんか嬉しいな。
「くそー……もう笑ってられる余裕なんかなくしてやるよ、あおい」
「期待してるよ」
結局俺たちはこのホテルで一泊して、お互いが力尽きるまで何度も何度もセックスをした。多分このパーク内のどのアトラクションよりも刺激的で、楽しかったと思う。
あのホラーハウスには二度と行かねぇけどな!!
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