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第12話

 チュロは何も言わず会釈をすると出ていった。俺は震える手をリュウに伸ばした。リュウはその手を取り自分の頬に寄せた。 その顔は、醜いカエルのではなく青年の顔だった。辛そうに眉を寄せ下唇を噛んでいる。 金髪とエメラルドのように澄んた瞳___ 彼の真実……俺は一目惚れだったんだ…本当に美しいかった。 リュウの首に巻いていたスカーフに見覚えがある。 「それ…大事に持っていてくれたんだ」 「ああ…捨てられなかった。トウヤ…俺はどう見えてる?」 「リュウ……見えてるよ。それに初めて会った時から……再開してからもそんなの関係なくずっと惹かれてた」 「初めて会った時、酷い事言ったじゃないか」 「あれは……リュウかあまりに純粋だったから。素直になれなかった。俺を真っ直ぐに見る奴なんていなかったんだ。ごめん酷い事言って…ずっと謝りたかった」 「それ以上、近付かないでくれ。これでも必死に抑えてるんだ」  リュウが俺を庇って、出来た開かない目に指で触れそこにキスをした。リュウの顔が真っ赤になる。 「よせ……」  リュウの制止を無視して、俺はリュウの首に腕を回した。 「俺が…無理なんだ。分かるだろ」  理性を手放したリュウは俺に噛みつくようにキスをした。 「…ふっ…あっ」 「し…知らないからな。もう抑えが利かない」  初めてでもどこに触れるかどうすればいいのか本能で知っている。リュウが触れていく全てが熱い…… もっと触れて欲しい…… 「あ……リュウ、だめ……き…もち…いい」 「…俺も……トウヤの匂いも声も…いい…あ…頭が沸騰しそう」  ぬるっと身体を這う長い舌が下半身の熱い部分を這い上下に動く。俺の身体が仰け反り甘い吐息を吐いた。濡れた窄みに長い舌が這いねっとりと舐め上げて中に入る。

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