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第28話
どの位の時間をそうしていたのか、気が付いたら僕の身体を洗う友田さんは、膝下まで折り曲げたズボンをぐしょぐしょに濡らしていた。
シャツもびっしょり濡れそぼり、服を着たままシャワーを浴びた人みたい。
僕の事に熱中し過ぎて、自分の身なりがどうなっているのか気にしてなくて......。
それに僕に泣き顔を見られたくないのか、僕と視線を合わせない。
「と、友田さん・・・服が・・」
やっと言葉にすると、友田さんが一瞬手を止めて自分の服を確認する。
「あ・・・」
状況を把握出来たみたいで、僕の方を向き苦笑い。
「ありがとうございました。・・・もう、大丈夫です、から。」
「・・・う、ん。」
なんとなく気まずくなって、友田さんが浴室から出ようとした。
「あ、の。。。その、服が、・・・ここで脱いじゃった方がいいと・・思う・」
びしょびしょの服を脱いだ方がいいと思って、先に浴室からでると、バスタオルを出して渡した。
「うん。ありがとう・・・けど俺、着替えとか・・・」
そういうので、僕は以前お母さんからもらった服の事を思い出す。
何処かのデザイナーさんが、息子さんにってくれたらしいけど、僕には大きすぎてダブダブの上下。
友田さんなら丁度いいはず。
「ちょっと待っててください、前にもらって着れなかったのがあるんで...。」
そう言って、からだにバスタオルを巻き付け取りに行った。
探し出して、それを手に浴室へと入る。
と、・・・全裸の友田さんを目にしてしまって焦る。
僕とは違って男らしい引き締まった体の線が眩しくて........。
今日北村くんに見せられた画像が蘇った。
あんなにムキムキではないけど、おなかの筋肉が綺麗に起伏していて、いやおうなしにヘソの下あたりも目に入ってくる。
「あ・・・」
友田さんが僕の視線に気づいたのか、慌てて股間をバスタオルで隠すけど、もう、僕の脳裏には焼き付いてしまった。
髪の毛と同じ黒々とした中に、初めて目にする同じ男性の部分。
自分のモノとは比べものにならない程、大人だった。
「えっと、・・下着は乾燥機で乾かすから、新しいのを使ってください。ここに置いておきます。」
「ありがとう・・」
平静を装ったけど、心臓はバクバクした。
自分のお子様の身体を晒していたことが恥ずかしくなって、赤面しながらドアを閉める。
部屋に行って下着をつけるときに、違和感があるアノ場所に触れてみた。
‐ 痛い........ 怖い ........ どうしたらいいんだろう.........
躊躇する僕を見て、後から来た友田さんが
「何か傷薬はあるかな?無ければ俺買ってくる。」
急いで濡れた髪を拭きながら言う。
「あ、あります。・・・ここに、」
薬箱から取り出して友田さんに見せると
「ベッドに寝転んでくれる?塗ってあげるから。」
「・・・・・・・・・」
‐ え、......... どこに ........?
と、思いながらも、僕は友田さんにすべてをさらけ出していたし、恥ずかしくても、自分で見るのは怖かったから、言われる通りうつ伏せになって寝転んだ。
「ちょっと痛いけどガマンして?」
そう言いながら、親指でそっと後ろの割れ目を広げると、薬のついた指をなぞる様にすべらせ、アノ部分に塗り込んだ。
「うツ、、、」
痛いので、顔を枕に埋めながら尻に力が入り呻いたが、友田さんは更に塗り込んでいく。
---- イタイ ---- でも、なんか ---- ヘン ----
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