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第60話 *

 「.......は、ぁ........」 吐息の様な、ため息の様な、声にならない声を出した僕たちは、恥ずかしくなってうつむいてしまう。 しばらくして、友田さんが枕もとのティッシュボックスを取ると、何枚かを掴んで僕のお腹を拭いてくれた。 「すごい出た・・・・」 そういうと、今度は自分の方もきれいに拭きだす。僕はじっと見ていたが、ティッシュを取り出すとそれを友田さんのお腹に当てる。 筋肉がいい感じについていて、ムキムキではないけどカッコイイおなか。 「スポーツやってるんですか?」そう聞く僕に 「中学のときバスケやってた。今はバイトあるから帰宅部だよ。」 友田さんが言いながら僕のお腹にも手を当てる。 「アユムは・・・・細いなぁ・・・運動やってないって躰してる。」 少し笑って言うから傷つく。僕は運動がキライだった訳じゃないけど、みんなに溶け込めなくなってからは、もやしっ子になってしまった。 「腹筋とかしようかな・・・」 本気で気にする僕に、 「うそ、大丈夫だって!ちゃんと腹とか締まってるからさ!」 僕のお腹をくすぐる様に言って、目が合うとまた俯く。 互いに照れ隠しでしゃべっているだけなんだけど、友田さんの身体に手を這わせると気持ちよくてしつこいくらいに触ってしまった。 友田さんも僕の薄いお腹を触りながら、口元をギュっと結んでは唾を飲み込んでいる。 よく分からないけど、好きな人には触りたいと思うものなんだろう。こうやって撫でているだけで至福の時を過ごせるなんて.......。 「アユム.........」 友田さんは僕の名前を呼ぶと、手を掴んで自分のを触らせた。それは、少しずつ弾力を持って立ち上がってきている。友田さんの手が僕の手を包むようにして覆うと、ゆっくりと動き出した。一緒に触っていると思ったら僕まで興奮してくる。 「フ...........ぅ......ん....」 段々息が荒くなって、互いにキスを求め合うと、収まりがつかなくなる。 僕の上に乗っかるような恰好で、友田さんは顔を下げると僕の胸を舐めだした。 ぁ........ 掠めた唇がもどかしくて、もっと舐めてほしいと思った僕は、友田さんの髪に手を伸ばす。それが合図の様に、僕のを含んだ友田さんは、チュツと吸った。 ンア........ぁ.... 身体がしびれて、喉の奥から変な声がでるが、すごく気持ちよくて、自然と躰も捻じれてしまう。海老反る僕の腰に手をかけると、そそり立つものをこすり付けるように僕のモノと合わせた。十分に潤ったモノは、上下に揺すられるたび先端から滴を垂らし、再び僕らの腹部を濡らす。 「ぁ........もう........僕........」 途切れるように言った僕の口を塞いで、友田さんは腰にまわした手を後ろに滑らせ、掴んできた。掴むというのか揉む、と言うのか・・・・・・。 すごく変な感じ・・・・どうして気持ちいいんだろう。今まで何の感覚もなかったのに・・・・・。 「ちょっと待ってて。」 そういうと、ベッドから降りて鞄の中の袋から何かを取り出す。 - あ、さっき薬局で買った ......?! それは、オイルみたいな透明の液体だった。何するんだろう・・・・・。 友田さんは、手のひらに垂らした液体を指に取ってなじませると、それを僕の後ろに塗りだした。 「ぇ?.............」 一瞬ビクっとなる。 - ネットで見たアレをするの? さっきまでの気持ちよさとは別の何かが、僕の脳裏をよぎる。

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