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第97話

 - -  頼んだ訳ではないけれど、スポンジを泡立てると、僕の背中を擦り始めた。 「あの、自分で・・・」というが、スポンジは渡してくれない。 「いいの!俺の楽しみを取らないで。」 「え、楽しみ・・・って。」 質問には答えずに、背中をせっせと洗ってくれる友田さんは、少し楽しそうだったから、僕はじっとしていた。こうして洗われるの、何度目だろう・・・・・ 「はい、じゃあ立って。」と言われ、シャワーで流すつもりかと思ったら・・・ ぬろ~っと、僕の身体の泡を滑らせて、抱きついてくる。 「ちょ、っと。なに・・・!」 慌てると、さらに自分の前身を擦りつけて、ぬるぬるした感触を楽しんでいるかの様だった。 「これ、気持ちいい・・・ちょっとアユムも動いてみろよ。」 そう言われたので、少し身体をずらしてみた。 - あ・・・なんだか、皮膚の接点が曖昧で心地良い感じ。 ちょっとだけ面白くなって、僕は友田さんの胸や背中を滑りながら一周した。 バカみたいだけど、ヌルヌルが愉快で、笑いながらやっている。 と、一瞬僕の笑い声が途切れた。 僕のへその辺りに、確実に主張する友田さんのものが当たり、我に返る。 「なんか、気持ちよくて勃った。ごめん・・・」 僕の肩に手を置くと言ってくる。ドキッとした。子供の遊びの様に思って、笑っていた僕は、固まる。 「手・・・で、触って。」 僕の顔を伺うように言うから、緊張したけど、うん。と言って手を伸ばす。 ゆっくり友田さんのを包むと、指の腹で掴み上下に動かした。

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