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第98話 *

 じっと目を閉じて、感覚を研ぎ澄ます様に顎を上げると、僕の手の中で友田さんのものが誇張し始めた。 時折僕の唇に吸い付き、少しだけ感触を味わうとすぐに離す。何度もそうすることで、自分で奮い立たせているのか、「んん.....」と小さく喘ぎ声を漏らす。 「キモチイイ・・」 吐息交じりに言われると、その声で僕も興奮してしまう。 すると、友田さんが僕のものをそっと触り、同じように扱きだした。 「ぁ・・・」 もう我慢できそうにない。 肉体的には、本当に疲れていて、お風呂でゆっくりしたら早く眠りたいと思っていたんだ。 ・・・なのに、友田さんが・・・・・ 「も、う・・・無理。でる・・・」 「うん、・・・俺も。」 二人で確認し合うと、互いに身体をくっつけて扱き合った。 「「ぁ・・・ぁっ・・・・ン…ン…」」 本当に、あっけなくイってしまった僕たちは、はぁ、はぁ、と肩で息をすると、おでこを付け互いの目を見つめ合った。 「のぼせそう・・・・」僕が言うと、クスッと笑っておでこを離し、シャワーを掛けてくれる。本当にのぼせるかと思った。友田さんは、初めからこんな事をするつもりだったのかな・・・・? 二人で風呂から上がると、部屋へ行き髪の毛を乾かす。 やっぱり友田さんは、僕の髪を乾かしてくれる。 「いいって、自分で・・」と言うのに、どうしても乾かしたいらしい。 「友田さん、お母さんに僕の事甘やかしてるって言われるよ?!」 僕が頭を傾けて言うが、 「いいんだよ、俺がしたいんだもん。アユムの髪の毛フワフワで気持ちいい。ずっと触っていたいよ。」と、言うから断り切れない。 僕を好きになってくれて、本当に嬉しいんだけど、これでは僕がただの甘えん坊になってしまうよ。友田さんに依存してしまう.......。 そう思って、僕もお返しに友田さんの髪を乾かした。 初めて人の髪に触った気がする。直毛の真黒な髪は、さらさらしていて気持ちいい。 指に通る感触は、確かにいい感じで、友田さんがそうしたい気持ちが分かった。 自分の髪を触るのとは違う感触で、”愛おしむように触る”という言葉がぴったりくる。 - まあ、仕方ないか・・・・ 僕もお返しに、してあげたらいいんだよね?! と言い聞かせた。

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