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第127話 *

 静かな部屋には、二人の鼓動だけが響いている。 「もし俺たちの事で、アユムが何か言われる事があったら、俺が全力で守るから。」 友田さんは、僕を抱きしめながら言ってくれる。 僕たちは、そっと身体を離すと互いの目に宿る憂いを感じ、どちらからともなく口づけを交わした。 目を閉じて友田さんの唇の弾力を感じる。 離れるたびに、 チュ・・・ッ と音がするが、それは熱を帯びた湿った音。 チュッ… その音が二人の鼓膜を刺激する。 耳から伝わる刺激は、身体全体を支配して、やがて互いの肌を確かめ合わせる。 暖まった部屋の中で上着を脱ぎ捨て、上半身裸の僕らは肌を密着させた。 「大丈夫?!」 足を庇いながらも、ベッドに横たわる友田さんに聞く。 「うん。湿布貼ったから、大丈夫。」 「なら、良かった。」 僕は、そんな友田さんの上に覆い被さると、そっと唇を吸った。 それから顎の先に舌を這わせ、そのまま首のラインを確かめる様に舌先でなぞる。 …ン 友田さんの胸に手を置き、晒された部分を舐めた時、おもわず洩れた友田さんの吐息。 いつもは、友田さんの舌でされる事を今日は僕が同じ様に試してみる。 「気持ち、いい?」 舐めながら聞くと、うん、と頷いた。 今度は舌の先を固くなったところに当ててみる。ツン、と突くと、僅かに友田さんの身体が捻れる。その度に「ン…」と洩れる声。 自然に繋いだ手を握りしめ、友田さんに馬乗りになった僕は、執拗にねぶった。舌で突いたり舐めたりしながら、最後に口をすぼめて ジュッ と吸えば、シーツに頭を擦り付ける様に、友田さんの身体がのけ反る。 自由に動く片足をモゾモゾさせているから、僕が手を離してズボン越しに前を触ると、思った通り、友田さんのモノは固く誇張していた。 「見ても、いい?」 僕が顔を覗きこんで聞くが、友田さんは横を向いたまま、目だけを向けると頷いた。 素早くベルトを抜き取ると、ファスナーに手をかける。そして、前を自由にしてやると、ソレはグングン大きくなった。 ...ゴクツ… おもわず自分の唾を飲み込むと、ボクサーパンツに手をかけて下に降ろす。 たまらなく弾け出したソレは、僕の視覚を麻痺させた。ほんのり雄の香りを放ち、ぴくりと揺れるたび、僕のモノもつられて形を成すのがわかると、自分もズボンに手をかけ前を解放する。 「…ア、ユム…」 苦しそうに友田さんが僕を見る。 そんな様子を上から見下ろせば、僕の中の征服欲みたいなものが顔を覗かせた。 「気持ち良くなりたい?」 いつもなら言えない様な言葉で、友田さんをじらす。そう言いながら、人差し指と中指で形に添って上から下へ這わせ、降ろした指が柔い部分に到達すると、中の塊をそっと揉んだ。 ....ぁ.... 小さく漏れた声が僕の鼓膜を刺激すると、一気に熱があふれ出し、僕は自分のモノを友田さんに擦りつけるようにした。 足を庇いながらゆっくり腰を揺らし、二本のモノが擦れあうと、ヌチツと音をたてる。 その度身体に電気が走り、頭の奥にしびれるような快感を伝える。 「ア...アユム....」 「....ン......ト、モダ.....さん....」 僕らは互いのモノに手を伸ばし、しっかり掴むと一つになる様に包んで扱いた。 ぁ.....ぁあ........ぁあツ.........ツ....... ほぼ同時に達した僕たちは、余韻の中でもう一度キスをするが、友田さんが僕のおでこにチュツと音をたてれば、それがおしまいの合図。 枕もとにあるティッシュボックスに手を伸ばすと、互いの残骸をきれいにし合い、目が合えば、少しはにかんだ笑みを浮かべた。

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