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第3話 呼ばれた理由

「君が何故、ここに呼ばれたのか  分かるか?」 「はい。俺を殺す気でしょう」 「やはり、そう思っていたか」 ライアンは不適な笑みを浮かべて ルークを見ていた。 「私は、お前をころす気はない。  ただし、条件がある」 「条件?」 ただ、殺される日時を言われると思って いたので拍子抜けしてしまった。 「あぁ、もしお前が私の花嫁になる  のなら兵士達の命は助けてやっても  いいぞ」 「まだ、兵士は生きているのか?!」 ルークの表情が一変して明るくなった。 しかし、現実を突き付けらる。 「助ける条件はただ1つ。お前が花嫁  になるかどうかだ」 「そ、それは・・・」 何故、自分の花嫁になれと言うのか 理解できなかった。 (敵国の王の花嫁?俺は男だぞ!!) 心の中で、そう叫んだ。 「アダム、ルークの手錠を外して  私の寝室に連れて行け」 「御意」 アダムという男は表情1つ変えずに 手錠を外し、部屋へと案内した。

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