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第31話
そんなこんなで、俺と隆明さんの身体のお付き合いは約1ヶ月続いた。
隆明さんは毎週金曜日は用事があるとかで、変わりに週末の土日は必ず隆明さんの家にお邪魔している。平日でも、お昼の時間帯が合う時に、一緒にランチに出たりもした。
しかし、俺はまだ隆明さんに好きだと伝えられていない。
「なぁ、俺ってこんなにヘタレだったっけ?」
「昔から太一は意地っ張りでツンデレでヘタレだよ。今自覚したのか?」
「マサ、それディスってる?」
「まさか。褒め言葉だけど」
マサへの気持ちが完全に吹っ切れた俺は、こうやって定期的に心に溜まるモヤモヤを発散させるべく、“好きな人とセフレから進めない”と相談している。マナちゃんとのラブラブ新婚生活を送るマサには悪いが、金曜の夜は必ずと言っていい程強引にマサを連れ出していた。
「もう1ヶ月経ったよ…どうしよう、セフレのまま関係が続くのとか嫌なんだけど……」
「何度も言ってるけど、一言好きだって言えば解決じゃないか。」
「…そうだけどさ、向こうがその気じゃなかったら?恋人とか重すぎ、もう会うのは辞めよう。なんて言われたら俺……一生立ち直れない自信がある…」
「変なとこに自信持つなよ、」
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