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第48話

 あれから、嬉しさのあまり朝だと言うのにソファで2回ほどシてしまった。  しかも、好きって言ってとか、隆明さんのコレ 好き、とか…沢山恥ずかしい事を口走った気がする。いや、覚えてるからそれは事実なんだけど…  「ところで、太一くんにこの子の名前を決めて貰おうと思ってるんだけど、何か良い名前ないかな?」  「うーん、猫の名前と言えばクロとかシロとかですかね?」  「色でいくならせめてチャチャじゃない?」  「じゃあそれで!」  「ふふ、適当だなぁ」  晴れて恋人同士となった俺たち。話し方や接し方はいつもと変わらないけど、俺の中で“恋人”というのがどこか意識を変えているのか、隆明さんの眼差しがすごく甘く感じる。  隆明さんは今日子猫を見せた後、ゲージやトイレなどを買いにペットショップへ行くつもりだったらしい。が、動けなくなってしまった俺を労り、昼過ぎまではベッドでゴロゴロしようと言ってくれた。  「それにしても、ずっと寝てますね。」  「まだ産まれたばかりだからねぇ」  「キャットタワーとかも買っちゃうんですか?」  「そうだなぁ、地震とか怖いから、固定出来るタイプのをネットで買おうか。」  はぁ、幸せだ。俺は隆明さんとの間に眠る子猫を撫で、隆明さんは俺の頭や頬を撫でる。たまに目が合うと軽いキスをして微笑み合う。つい先程までモヤモヤしていたのに、それは俺の勘違いだった。

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