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第87話

 「ねっ、ねぇ…もうやだぁ……っあ、はぁ、ヘンッ、ヘンになるからぁ…っ」  「もう少しだからガマンだよ。太一くんなら出来るって信じてるよ。」  「やぁっ、ああっ…だめだめっ、もうっあぁんっ…」  射精したいのに出来なくて、段々苦しくなってきて、全身が痙攣する。足先が丸まって、もう気持ちイイんだか痛いんだかわからない。  「っは、あぁ〜っ、……はぁ、っは、」  「ふふ、ガマンしてから射精するの、気持ちよさそうだね。」  「んんっ、……はぁ、もうムリ……」  頭が真っ白になるところで、やっと根元のリングから解放された。勢い良く放った精液は自分の顔まで飛んできて、拭きたいけどそんな気力もないほど脱力感に襲われる。  「ダランとしてるとこ悪いけど、本番はココからだよ。」  「隆明さん、俺もうムリだよ…ねむぃ……」  「そんな事言ってられるのは今だけだよ。」  用意周到。隆明さんはベッドの下の収納からハンドタオルを取り出し、俺の放った精液を拭いてくれる。それからまたローションをたっぷり手に乗せて温める。それから―

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