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Die ー2ー

浅倉は懐中時計を手に取り時間を確認すると、では参りましょうとあの世へと続く光へと導き そのまま少年の身体は光の中へと消えていった。 それからすぐに違う空間に辿り着いた。 そこは真っ白な空間。 辺り一面何もない空間で少年はここがあの世なのかと少々面を食らってしまった。 だってよく聞くじゃないか。 三途の川や、お花畑だとか…… でもここはそんな場所とは全く違う。 するとそこへ一人の人物が上から降りてきた。 金色の美しい長い髪に恐ろしく整った顔立ちのその姿に思わず見とれてしまう。 そんな少年にその人は微笑みかける。 「この度はお悔やみ申し上げます。」 「え?あ……はい…… あ、あの、貴方は……男?」 そんな疑問を持った理由は、その美しい顔は女性のようで、しかし声は男の物だ。 だが体形からは判別ができない。 「ふふ、そうですね。 私は人々からはこう呼ばれております。 "神"と……またの名を"天帝"。」 「天…帝……」 「ええ、神には性と言うものはありません。 必要ないですからね。」 「なるほど……」 納得した。 しかしこれが神様か。 なんと神々しいものだろうか。 まぁそんな事より気になることがある。 「あの、ここは天国ですか? 何にもないんですけど。」 そう、まさに何もない。 でもそうだと言われれば納得するしかないだろうが天帝の言葉は想像と違った。 「ここは天国ではありません。」

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