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Person ー2ー
「ああそうだ君にこれを渡しておきます。」
思い出したように浅倉はズボンのポケットからスマホを取り出した。
「一応私の連絡先を入れてます。
好きに使ってもらって構いません。」
「どうも………」
スマホを渡されたものの初めて手にする為いまいち使い方が分からない。
まぁいいか、どうせこちらから連絡することも無いだろうし。
「それと君、高校は行かないと仰ってたのでバイトをご用意しました。
明後日の昼前から行ってもらいますので。」
「はい?聞いてませんけど。」
「はい、今言いましたので!!
どうせ暇でしょう?」
にっこりと笑う浅倉に颯真はそう言うことではないのだがとため息が漏れる。
そして弁当を食べ終え浅倉はアパートを出ていった。
と言うかあの人は何処に住んでるのだろう?
色々分からない人だ。
浅倉を見送ると颯真は疲れきって眠ってしまった。
次の日目が覚めると太陽は既に高く昇っていて時計を確認するともう12時近くを指している。
「もうこんな時間か………」
とは言っても何もやる気はしないし何か食べる気にもなれない。
再びベッドに横になってごろごろする 。
そのままどのくらい経っただろうか?
そろそろ起きないとと思った矢先にインターホンが鳴った。
「はい……」
「あ、颯真君こんにちは。」
そこには昨日会ったお隣の笠原がいた。
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