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Person ー5ー

この自分の事件で分かったのは皆自分勝手だということ。 暴力を振るう父、暴力が怖い母親、悲しむフリをするいじめっ子、そして口では何とでも言う外野の人々。 人とは皆傲慢なのだ。 勿論僕も…… 「でも、確かに自分ではどうにも出来ないことってあるよな。 だからこそ手を差し伸べられる人がいるべきなんだ。 この母親も誰かに助けを求めるべきだったんだ。 って言っても結局世間は中々助けてはくれないし、助けてなんて気軽には言えないんだよな 難しいな………」 「え?」 不意に真剣な眼差しでそんなことを言うから驚いた。 さっきは母を世間と同じように批判してたくせに今は辛そうな顔してそんなことを言うから、この人のことが良く分からなくなった。 「ま、こんな暗い話はさておき食べようか。」 「そうですね。」 今度は颯真に笑顔を向けて食べ始めた。 変な人…… こういう人はめんどくさい。 「今日はありがとうございました。 美味しかったです。」 「そんな、こちらこそありがとう。 俺の我がままに付き合ってくれて。」 「いえ……」 人と接するのは疲れる。 結構沢山チャーハン盛ってあってあんなに食べたのだって久々だったから今かなりお腹いっぱいでちょっと苦しい。 折角作ってくれたのだから残すのは失礼だし今度からは食事は断りたい…… 腹いっぱいになって眠くなり自分の部屋に戻るや否やすぐに眠りについてしまった。

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