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Shocking ー7ー

浅倉は颯真の額に手を当てると いつもの胡散臭い笑みを消しじっと颯真の目を見つめる 「いいですか?想像してみてください 奥底にあるもうひとつの目を」 「もうひとつの目?」 「要するに心の目です 心の奥底に目を想像するのです その心の目を閉じてみてください 此方は閉じてはいけませんよ 心の目だけです」 颯真の目を指差してそう指示をする 目は閉じないで心の目を閉じる 正直意味が分からないし難しいけれど 頭の中に目を想像してみた それをそっと閉じてみる これで本当に合っているのか全く分からないが 浅倉はそうですと笑顔を向け手を離した どうやらこれでいいらしい 「これで余計なものは見えなくなりました 見ようとしなければその目は開くことは無いので安心してください」 「じゃあ見ようとすれば見えるって事ですか?」 「まぁ、そうなりますね けれど余計な事はなさらない方が身のためですよ」 別に何かしようとは思わない 確かに自殺した人達が不憫だとは思うが 浅倉が何も出来ないと言っているのに たかがガキがどうか出来るなんて思わないから それに今は自分のことで精一杯だ 仕事もちゃんと出来るようにならなければいけないし人間関係だって大変だ 笠原がやたらと構ってくるし 水崎は笠原との食事に誘ってほしいと言うし 本当に面倒だ

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