元の場所へと引き戻された二人 ｢浅倉さんこれは………｣ ｢時間切れです 一定の時間内に天へ召されなければ この世に取り残されてしまいます｣ ｢取り残される？｣ ｢ええ、あの世に行くことを拒んだ方は 浮遊霊や地縛霊となり我々の介入は出来なくなります まぁ、霊媒師等の介入がある場合は 再びあの世と繋ぐ事も出来ますが｣ だがそれらの介入がなければ彼はずっとあのまま 永遠にさ迷い更に人に取り憑くこともあるそうだ 天使でもどうにも出来ないことがある 今日はそれをまざまざと見せつけられる結果となった ｢まぁ、そんなに気を落とさないで下さいね こう言うこともこれから多々あるのですから それと明日はお休みです｣ ｢休み？｣ ｢ええ、たまの休息は必要ですからね と言うわけでどうです？ 私と少し街に出掛けませんか？｣ ｢………分かりました｣ ここで断るわけにもいかないから 仕方なく頷いた ｢良かった 丁度ね、会わせたい方々もいるんです では、また明日｣ ｢はい………｣ 人と会うのか 人と接するのが嫌な颯真は憂鬱だ けれど今日は色々と疲れてしまい すぐに眠ってしまった