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Co-worker ー3ー
中々広くおしゃれな居酒屋だ
女性や子供連れもいる
店員の案内で個室にやってきた一行
颯真は浅倉の隣に座る
そして颯真の隣に座ろうとした古賀は如月に止められ
向かい側に3人座ることとなった
「よっしゃ、取りあえずビールで♪」
早速片桐がハイテンションでビールを頼む
それを周りは呆れる様子で苦笑する
「またお前は………
昼間からどれくらい飲むつもりだ」
「いいじゃない
飲める時に飲まないと勿体ないじゃん」
片桐は如月の言葉を無視し早速きたビールを一気飲みする
すると浅倉が颯真に話しかける
「恭子さんはね、急性アルコール中毒で
お亡くなりになられたんですよ
酒が原因で亡くなられたのに今でもかなりの酒豪で……」
「そうなんですか……」
今でも懲りずに飲んでいるらしい
「あら、悪いかしら?」
「悪いとは一言も言ってませんよ」
二人が話していると片桐が絡んでくる
「私はね、もう色々悩むの止めたの
今しか楽しめないことを楽しむのよ」
そう言ってまたビールを頼む
片桐は生前婚約者がいた
けれどその男性が浮気して婚約破棄
しかもその浮気相手と結婚すると言ったのだ
それからと言うもの片桐は現実逃避するため
アルコールを飲みまくり
そして遂に彼女の体の限界が来て亡くなった
今は吹っ切れてこの世界を謳歌している
「もう死んでるからアル中で死ぬことも無いし
こうやって同僚と遊んで楽しいわ
ね、颯真君もはっちゃけちゃった方がラクで楽しいわよ
折角この世に戻って来たんだから」
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