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Co-worker ー4ー
そして焼き鳥や焼肉やら色んな物を頼み
皆でシェアしながら食べる
時折浅倉や如月が取り皿に取ってくれたりした
笠原の時みたいで必要以上に食べてる気がする
「颯真君、もう食べないのか?」
「え?ああ、もうお腹一杯です」
「そうか、まぁ無理して食べる必要もない」
如月は初めての颯真を色々と気にしてくれている
「颯真君は少食よね~
てか細くない?折れそうなんだけど
あ、それ食べないなら私にちょうだ~い?」
「どうぞ……」
完全に出来上がってる片桐にまだ手を付けていない焼き鳥を渡す
それを見て如月はすまないと苦笑する
「時代が変われば色々と変わるもんだな」
「え?」
如月は何か懐かしむように少しだけ笑う
「如月さんは江戸時代の生まれですからね」
「そうなんですか?」
そんな昔の人だったなんて驚いた
確かに風格ある人だとは思う
妙に落ち着きのある感じは世の中を知り尽くしているからだろうか?
「まぁな、私は一応江戸時代の名のある家に
生まれた
だが、流行り病でな………
今なら治療すればすぐ治っただろう
あの頃と今とでは何もかも違う
時代の変化は失うものもあれば
得るものもある
実に面白いものだよ」
時代の時々を見てきた人の言葉は何だか
重みのある言葉に聞こえる
汚いものも沢山みてきたんだろう
その上で彼はこの世界は面白いと言う
「因みに私の教育係りを務めて下さった方です」
「浅倉さんの?」
だからこの二人は親しそうだったのかと納得する
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