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第130話
ミキを連れ部屋に着き荷物を適当に置き、ドサッとソファに手足を伸ばしダラシ無く座る。
「ああ、疲れたな。移動だけが1番疲れる。やっと帰って来たな」
「はい、楽しかったけど、やっぱり家が1番落ち着きますね」
俺と同じ気持ちで、ミキもこの部屋に帰って来て落ち着くと言った言葉が凄く嬉しかった。
「ミキ、荷物は明日にしよう。こっち来てゆっくりしろ」
ペアのマグカップにコ-ヒ-を入れ、テ-ブルに置き俺の横に座ろうとするミキを、膝に乗せ向かい合わさせに座らせる。
「お帰り、ミキ」
ちゅっ、ちゅっと唇にキスする。
ふふふ「ただいまとお帰りなさい。伊織さん」
ちゅっと1つキスをくれた。
おでこを合わせ見詰め合う。
「楽しかったな。夏休みもあと少しだ。明日はゆっくりしよう。明後日は祐一の店に行ってお土産渡しに行くか?祐一に連絡して置くから真琴君も呼んで」
「はい、マコと沢山話したい。嬉しい~」
「そんなに真琴君と会えるのが嬉しいのか?何か妬けるな。俺と一緒の時より嬉しそうだぞ」
「久々だし、マコと会えるのは嬉しいけど、伊織さんと一緒の方が嬉しいに決まってます」
はははは「冗談だ、冗談。困らせるつもりじゃないけど、ちょっとだけそう思ったのも事実だ」
「んもう、伊織さん。……伊織さんが1番好きです」
「俺もミキの親友の真琴君に嫉妬する位、愛してる」
ちゅっ、咥内に入れろと舌で唇を舐め捩じ込み舌を絡めるキスをし、我が物顔で咥内を蹂躙し離す。
「ミキ、今日は疲れただろう?何もしないからゆっくり寝よう」
「はい」
そのまま、お姫様抱きで寝室のベッドに下ろしミキも俺もパンツだけになり、背後から抱きしめ寝る体勢になる。
「はあ、何か本当にやっと落ち着いた。やはりミキと寝るのが落ち着いて癒される。ミキ、おやすみ」
後頭部にキスを落とし、移動の疲れで直ぐに眠りについた。
伊織さんの背後からの寝息で寝たのが解り、俺もやはり伊織さんに抱きしめられて眠るのが1番落ち着くと感じてた。
楽しかった石垣島、また伊織さんと行きたいなと思いながら眠りについた。
こうして初めての旅行は終わった。
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