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第132話
前日にやり過ぎてミキは昼過ぎても起きて来ない。
ヤバいやり過ぎたか。
旅行の時はシュノ-ケル楽しみにしてたから、遠慮していたのもあって自分の部屋って事もあり箍が外れ、その上ミキがフェラなんかするから、可愛い過ぎて尚更遠慮せずやっちまったと反省しつつ責めてもと思い、近くのパン屋でミキの好きなパンを買って起きるのを待っていた。
「伊織さん、おはようございます」
ヨタヨタと起きてきて俺に抱き付く。
「おはよ、ミキ。ミキの好きなパン買ってきたから食べよう、腹空いただろう?」
「うわぁ、嬉しい。お腹空きました」
コ-ヒ-を入れてやり2人で食べ始めた。
「ミキ、怒ってないのか?昨日はやり過ぎた」
口にパンを入れた状態で振り向き
「何で?だって俺も伊織さんが欲しかったから。旅行では伊織さん、俺の為に遠慮してたでしょ?」
「まあな。ミキ、愛してる」
ふふふ「俺も」
「ほら、たくさん食べろ」
「いま、食べてるから。伊織さんも、は~い」
ミキの食べ掛けを口元に持ってこられ、口を開け食べる。
イチャイチャモ-ドに突入だ。
「今日の夕方、祐一の所行くから体を休めておけ。ゆっくりしろ。ここから動くな」
背後から抱きしめ話す。
「はぁい、解りました」
それからは2人でゆったりとした時間を過ごした。
夕方、タクシーで‘R’moneに行き
「よお、開店前に悪いな」
「お、来たな。マコがまだかまだかって煩くって」
「ミキィ」と言って抱き着く真琴君をチラッと見ていると祐一が許してやれと目で訴えてくる。
「久しぶり。全然、連絡くれないんだもん」
「ごめん、ごめん。でもLINEしてるでしょ?」
「LINEだけじゃ、やだよぉ」
抱き着いたまま話す2人の会話を聞いて、そうだなずっと俺が独占してたんだ、この位真琴君なら仕方無いかと思った時
「心が狭い男は嫌われるぞ」
耳元で囁かれ
「ミキにだけだ。それにそういう場面は見せて無い」
「ミキの前では大人の男って訳だ」
「はあ?お前だって真琴君の前じゃあ、そうなんだろう?」
「………」
返事無しって事は図星か。
祐一も案外ヤキモチ焼きなのかもなとニヤニヤ笑ってると
「いやらしい笑い方するな。キモッ」
「だれがキモいんだよ。てめぇの方だろうが、このむっつりスケベ」
「はあ、誰がむっつりスケベなんだよ。てめぇはスケベ親父だろうが」
小声で話してたが段々とヒ-トアップし、低俗な言い合いをしてるとのんびりした声で
「伊織さんと祐さん、ほんと仲いいね」
「「はあ、どこがだよ」」
2人、声を揃えて言ってしまい。
ミキと真琴君は「ほら」ってクスクス笑う。
どこをどう見れば仲がいいのか解らん、とんちんかんの事を言うミキに場が和む。
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