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第134話

「休み中の注文確認と業者関係への連絡をしておく事後はト-トバックの進捗状況も其々確認して、金曜日に最終見本で会議する。そのつもりでスケジュ-ルを組んでおけ。見本も送って貰う事を忘れるな。以上だ」 夏休み明けの朝礼が済み席に戻り、早速、俺達3人は電話やメ-ル、FAXと仕事に取り掛かる。 午前中は殆ど電話対応で終わり、昼休みは田口さんに誘われて俺と佐藤さんと外で食べる事になった。 昼食を摂りながら、田口さんは彼女との北海道旅行の話、俺は友達と石垣島旅行の話をし、佐藤さんは地元に帰省した話をして、其々の夏休み中の話をしながら昼食を食べ終わった。 佐藤さんは俺と田口さんに「いいなぁ、旅行に行ってズルイ」「夏休み満喫してんなぁ」とか愚痴っていたが、田口さんと俺からお土産用のお菓子を貰い喜んでいた、佐藤さんのこの切り替えの早いのは凄いと思って田口さんと2人でこっそり笑った。 午後も電話対応や事務処理等、夏休み明けで仕事は溜まっていた。 俺でさえこうなんだから伊織さんはもっと大変なんだろうと考えていた。 スマホを見て「まだ、LINEきてない。仕事終わらないのかな?」 俺も皆んなも8時近くまでは仕事してたけど、伊織さんはまだ仕事をしてて、俺達が帰る前に挨拶した時は「キリが良いところまでやって帰るから、お疲れ」と言ってたけど、休み明けで忙しそうだったな。 何もする事が無くベットでスマホを弄りながらゴロゴロしていた時♪♪♪♪スマホが鳴り、びっくりして落としそうになった。 電話に出ると伊織さんで 「悪い、遅くなった。寝てたか?LINEにしようかと思ったが、やはり声が聞きたくなった」 「遅くまでお疲れ様です。仕事は大丈夫ですか?」 「ミキ達もだが、やはり長期休み明けは仕事が溜まる今日やらなければなら無い分は終わらせてきたが思ったより時間掛かってな。疲れた」 「お疲れ様。夕飯は?」 「途中、抜けてパン買って食べた。足りないからカップラーメンでも食う」 「忙しくってもきちんと食事はして下さいね」 「心配してくれてるのか?ありがと。ミキが居てくれれば、夜食でもお願いするんだが」 「俺が居なくってもちゃんと食べて下さい」 「夏休みずっと一緒に居た所為か部屋にミキが居ないと寂しく感じる」 「俺も久しぶりに自分の部屋に入って何か落ち着かない感じがして、伊織さんの所に馴染んじゃいました」ふふふ 「ミキ、気にしないで平日も泊まりに来て良いんだぞ。その方が嬉しい」 「ん…その内にそうします」 「いつでも待ってる」 「カップラーメンを食べて早く休んで下さいね」 「解った。じゃあ明日」 「はい、おやすみなさい」 もう少し話したかったが、疲れてる伊織さんを早く休ませてあげたいと早めに電話を切り上げた。 忙しいのに毎日、LINEか電話を必ずくれる伊織さんの愛を感じる。 本当は部屋で待っていたい気持ちもあるけど、俺が待ってると解ると無理して仕事を終わらせるに違いない あんまり無理させたくないから仕事が落ち着いたらと考えている。 それまで我慢だ。 伊織さんの声を聞いて、やっと落ち着き眠りにつく。

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