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第135話

「良し、これでいこう。明日から商品化するように各業者に連絡してくれ。10月上旬に主にハワイと西海岸に重点的に置いて貰うつもりだ。9月末には出来た分、アメリカ支社に送るように、あと佐藤はkawaiiのポップもそれで印刷業者に1000枚取り敢えず製版して貰え。また足りなくなったら頼むが取り敢えずだ」 「「「はい」」」 「思ったより早く店舗に並べそうだ。夏には間に合わないがクリスマスシ-ズンには…と思っていたが、皆んな良く頑張った。商品も夏感も余り出て無いのが良かったな。年間通して売れる商品になった。皆んなでアイデアを出し、業者の方の協力もあったり良い商品が出来たと思う。これからも遠慮せず意見や相談してくれ」 「「「はい」」」 「まあ、堅苦しい事はここまでで、細やかだが今日は打ち上げでもするか?金曜だが皆んなの予定が合えばだが」 「はい、大丈夫です」 「俺も予定無いです」 「大丈夫です。場所はたぬ吉で良いですか?」 「そうだな。あそこなら多少の無理が効くから田口、悪いが予約頼む」 「はい、7時で良いですか?」 「そうだな。後、上野さんも来れるか聞いてくれよ」 「はい」 「じゃあ、各業者にこれで頼む旨を連絡してくれ、納期の確認もするように。これで打合せは終わりだ。何か有ったら連絡.相談するように、じゃあ解散」 「「「はい」」」 会議室をゾロゾロ出て、其々、自席に戻り業者.工場に連絡する為電話していた。 ト-トバックの最終確認や納期等連絡し、他の仕事も熟すとアッと言う間に6時過ぎていた。 俺だけがそう思った訳じゃないみたいで、田口さんも佐藤さんも「今日、時間過ぎるの早く感じる」と話していた。 伊織さんが来てから初めて手掛けたプロジェクトでも有り、そして1課でも初めてだった。 1課が協力し合い団結力が増したと思う、其れ位思い入れが有るプロジェクトとなった。 「お疲れさん、乾杯」 「「「乾杯」」」 「いやぁ、本当に頑張ったな。この短時間で商品化まで漕ぎ着けたのも皆んなの力だな」 伊織さんの褒め言葉に 「課長がGOサイン出してくれなきゃ出来ませんでした。佐藤の何気無い言葉が商品化に繋がるとは思いませんでしたけど、まあ、佐藤の合コンも偶には、為になると言う事ですね」 「田口さん、それは言わないで下さいよ。でも、これからは、女の子へのリサーチは欠かしませんから」 「まあ、合コンも程々にな。今回は佐藤も良くやった佐藤の意外な能力も発見したしな。お前、広告宣伝課とか合うかも知れないな」 「課長、今は1課にいさせて下さい。将来は解りませんが俺も自分の意外な才能に驚いているんで」 「お前ねぇ、1回位ハマったからってその気になるの早過ぎ。先ずは、目の前の仕事を出来るようにしろよ」 「田口さん。今日位は良い気分で飲ませて下さいよぉ」 「そうだな、今日位は良いか」 そんな感じて始まった飲み会も和やかな雰囲気で、1仕事終わった開放感で楽しく飲み食べて過ごした。 伊織さんが1万円札を財布から出し 「そろそろ時間だな。田口、これで後は残りの分は3人で割れ」 「すみません。ありがとうございます」 俺達は1人2000円位で済んだ。 たぬ吉を出でさて帰る雰囲気の中、佐藤さんが田口さんに 「2次会行きましょうよ。4人で飲む時あんまり無いんだから。俺、良い所知ってるんで。良いでしょ?」 「そうだな、課長と香坂にも聞かないとな」 佐藤さんは俺の肩に腕を回し 「香坂は行くよな。俺の顔も偶には立ててくれよな」 行くと言うまで離さないと言う感じだ、仕方ないから 「田口さんと課長が行くなら」 「課長も良いですよね、偶には2次会行きましょうよ」 「解った。解った。今回は佐藤も頑張ったからな。だから、香坂の事離せ。苦しいって言ってるぞ」 肩に回した腕を解いてくれた。 こうして俺達は佐藤さんの知ってる店で、2次会する事になった。 それがキャバクラで、後に俺達2人の言い合いになるとは、この時には解らなかった。

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