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第149話
ホ-ンテントマンションを出て直ぐに♪*ピロ~ン
「たぶん、祐一からだ」
♪*シンデレラ城の前辺りにいる♪*
♪*了解。直ぐ行く♪*
「ミキ、シンデレラ城の前でパレード見るようだ。直ぐ行こう」
「はい。楽しみ」
薄暗いから堂々と手を繋ぎ早足で歩く。
シンデレラ城前で祐一に電話し、何とか合流出来た。
「ミキ!」
「マコ、祐さんと楽しんだ?何か乗った?」
「うん。え~とスプラッシュマウンテンとカリブの海賊と後はジャングルクル-ズとか…あっプ-さんのハニ-ハントにも行ったしシアターも見たよ。ミキは?」
「俺も結構乗ったり見たり歩いたりしたよ」
それから、また2人で何が良かったとか何が可愛いかったとか話が弾んでいた。
2人揃うとミキを独占されてまた、仕方無く祐一と話す
「結構、頑張ったな」
「ん、まあな。ちょっと人混みで疲れたけどな。んでも、マコが楽しそうにしてるから、まぁ、いっかぁ。お前は?」
「俺もミキが喜んでくれるんなら、混雑も我慢出来るし待ち時間も話し出来るから、苦にならなかった」
「2人が喜んでくれたなら来た甲斐があったな」
「それも後少しだ。パレードと花火見たら終わりだろ?」
「そう」
「それよりお前、真琴君追いかけた後どうした?なんか昼ん時イチャイチャしてたっぽいしミキと回る事も何にも言わなかったな、真琴君」
祐一が珍しく少し照れながら話す。
「あの後直ぐに捕まえて、あの女達は写真撮って欲しいって言われたって話して、俺は無視してたけど、伊織が対応してたって言って誤解といた」
「お.ま.えなぁ!いい加減な事言うなよ。ミキの耳に入ったら俺が困る」
「それは大丈夫。マコに伊織も写真撮ってやって無視してたって言った。んで、ミキばっかり構って俺と一緒に乗ったり回りたく無いのか?って話して、そこで気が付いたみたいだ。嬉しくって浮かれてたと反省してた」
「へえ、祐一寂しいのぉって言ったんだ」
「バカか?言うわけねぇよ」
「やっぱり、なんやかんや言って祐さんと伊織さん仲いいね」
「「はあ、どこがだよ」」
ミキの声にまた、2人声を揃えて反応してしまった。
ミキと真琴君は大笑いしていた。
館内アナウンスでパレードが始まった。
後ろの方で人も居なかったが見える場所で、ミキを前にして背後から耳元に話し掛ける。
「綺麗だな」
「うん。凄く。見て.みて.ミッキ-とミニ-、可愛い」
手を振って楽しそうに話すミキの方が何倍も可愛い。
パレードが始まると皆んなパレードに集中し誰も見てない。
薄暗いからいいかとミキを背後から抱きしめパレードを見る。
ミキは振り向いて嬉しそうにして、俺の手に手を重ねた。
俺達のラブラブに感化されたのか?祐一も真琴君を背後から抱きしめていた。
真琴は頬を染め恥ずかしそうに、でも嬉しそうにしていた。
パレードも見て花火が鳴り、俺達4人で初めて出掛けた日も終わる。
帰りに真琴君がグッズ売り場で買い物をし、色々あったが楽しかったDLを後にした。
帰りの車の中では、やはり真琴とミキが後部座席で俺は助手席だった。
後ろで、また今日の事をキャッキャッって話す2人をミラ-越しに見て
「なぁ、何で?帰りもお前の横なんだ。真琴君に言ったんだろう?」
「仕方ねぇよ。俺だってお前が助手席っつうのは嫌だが……諦めろ、お互い様だ。俺はマコがそうしたいならそれでいい」
「帰りは後部座席で、ミキとイチャイチャしながら帰る予定だったんだが」
「はあ?パレードの時に散々イチャイチャしてただろうが」
「はあ?あんなのいつもの事だ。お前だって俺の真似してたじゃねぇか」
「真似じゃねぇよ。マコが羨ましそうな目で見てたからだ。誰があんなキザなこっぱずかし事進んでするか!マコの為だ」
「誰がキザでこっぱずかしぃって?俺はミキには有りのままの自分を出してるんだ。ミキ限定だ」
「はっ!そうかよ。ご馳走さん」
小さい声で話してたがヒ-トアップして言い合いしていた。
「祐さん、恥ずかしかったのに僕の為に……ありがと」
頬を染め祐一が普段しない事や真琴君の為にした事に感激してる真琴君。
「やっぱり、伊織さんと祐さん仲良し」
この空気の中で、ボケてるのか?天然発言のミキ。
「「はあ!誰がこんな奴と」」
またまた、声を揃えて答える俺と祐一。
今日、何度目かで顔を見合わせ思わず笑い出す。
ミキと真琴君も大笑いしてた。
帰りの車内は笑いに包まれた。
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