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第202話 R18
パチャッ、パチャ……
「ん…あれ?」
ミキの肩に湯を掛けてやってると、目が覚めたらしい
「目が覚めたか?」
「ごめんなさい…また…」
「ああ…最後の最後に飛んだらしいが、意識の無いのは10分位か。それより、体辛く無いか?一応、ミキが飛んでる間に、中は掻き出しておいたが」
恥ずかしいのか顔を赤くし俯いて
「あ、ありがとうございます。すみません」
「俺の楽しみでもあるんだ。大した事は無い、好きにさせろ」
耳元で囁き、ミキの胸から腹に無数の鬱血の後を指でなぞる。
「わぁっ、また凄い数」
セックスの時は夢中で、キスマ-ク付けられてるのは気付かないのか?今になって、改めて見て話している。
「今更だぞ。ミキの体にはいつもある。消えそうになると付けるからな。ま、今回はいつもより少し多いかもな。クリスマスプレゼントだ」
くっくっくっくっ……
「嬉しいような嬉しく無いような…。俺もお返しにプレゼントします」
俺の胸元にチュ-ッとキツく吸い4~5個、鬱血の後を残し指でなぞり、俺の顔を見て微笑む。
ふふふ………
「綺麗につけました……俺の者です」
俺が必ず付けるキスマ-クに、いつもお返しとばかりに1つか2つ付けるが、今日は少し多めに付けてる。
本当に可愛い事をする。
「もう、温まったか?そろそろ出るか」
「はい」
体を拭いてやり、お互い全裸のままミキをお姫様抱きで寝室まで運ぶ。
ミキをベットに置いて、俺も横になり腕枕し抱きしめる。
俺の腕の中から、そぉっと顔を上げ無自覚に上目遣いになる体勢で話す。
「伊織さん、今日は本当にありがとうございます。素敵な思い出が出来ました」
「俺の方こそ、今までこんな幸せなクリスマス過ごした事が無かった。そして、色々頑張ってくれた事も感謝してる。ありがとう」
実際、クリスマスなんて縁遠かった。
クリスマスだからどうするとか、全然気にしてなかったし、学生時代は付き合っている奴が居れば食事に行き、その場で欲しいって言う物を買ってやったり、社会人になってからは仕事優先にして性欲が出てきた時に、適当に1夜の相手とシテたから、クリスマスは余り関係無かった。
だから、俺には今日が本当の意味で、恋人同士のクリスマスだった。
「俺も、こんな幸せなクリスマス初めてです」
「そうか、良かった」
見詰め合い微笑み、軽くキスをする。
ミキは、これまでも多分それなりに、幸せなクリスマスはあっただろう。
好きかどうかは兎も角、付き合ってる相手には精一杯尽くすミキだ。
相手もミキの喜ぶ顔が見たいと、色々しただろうが、それでも俺が1番ミキを愛してるし幸せにしてやる事も出来る。
そんな詰まらない事を考えていたが、それでもミキが幸せなクリスマスって言ってくれた事が、本当に嬉しかった。
「ミキ、明日は12時チェックアウトだ。少し、ゆっくり出来るがここを出たら、車で少しドライブしてから帰ろう。寒いが海でも行くか?」
「はい。冬の海もいいかも。寒いって言って伊織さんに、くっついて居られるし」
嬉しそうにニコニコして話す。
「それいいな。離れるなよ」
「絶対、離れません」
色んな意味の離れるなって言葉だが、ミキも解ってると思う。
ふあ~っと欠伸をして目を擦る姿に、眠いんだなと思い。
「寝るか?明日もあるんだ」
「はい。おやすみなさい」
いつもの体勢になるミキを抱きしめ、ピタッと寄り添う。
「……伊織さん…当たってるんですけど…」
2人共全裸だ。
くっついていれば当たるのも仕方ないし、俺は元々考えてた事を実行する。
「ああ、くっついてるんだし全裸だ。当たるのは仕方無いなぁ。ま、俺のは平常時もデカいからな」
「……それ…自慢?」
「自慢って言うか事実を、そのまま言ってるだけだが。違うか?」
「……違わないけど…なんか悔しい」
「悔しいか?ま…ミキは普通だが、形は良いから心配するな」くっくっくっくっ……
「笑い過ぎ~、なんか嬉しく無い」
「怒るなって」
むくれているミキを背後から抱きしめ、後孔に平常時の俺のモノを、グッググっと押し込む。
「ひゃあ……何?」
「さっき言っただろう。今日は挿れっ放しにするって」
「えっ、あれってこういう事?」
「そうだ。クリスマスにミキを抱きしめて俺のモノはミキの中に包まれて、朝をむ迎えたいんだ。ダメか?」
少し考えてたようだが、観念したのか。
「今日は、特別ですよ」
「ありがとう。ミキ、愛してる」
「俺も愛してます」
なんやかんや文句を言っても、ミキは心が広い。
最終的には、いつも俺の願いを叶えてくれる。
そんな、優しい素直なミキが本当に愛しい。
明日の朝を迎える幸せとミキの反応が見ものだ。
2人幸せな時を過ごしたイブだった。
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