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第208話

シャワ-で軽く浴び、ミキの後孔から俺の白濁を掻き出し、その間も軽く喘ぐから困ったもんだ。 浴槽に浸かり背後から抱きしめる。 「大丈夫か?温まったら出よう」 「……はい」 疲れたのか?言葉少ないミキ。 少しだけ温まり、浴室を出て着替えさせソファにミキを座らせドライヤ-で髪を乾かす。 ゴ-.ゴ-.ゴ-…… ドライヤ-の風の音だけがし、暫くすると乾いたふわふわの髪に唇を落とす。 「乾いたぞ。大人しいな、疲れたか?」 「……はい、疲れましたが、俺が強請ったんですから……」 ミキが強請る様に仕向けたのに……本当に素直でそこが良い所だが、素直過ぎて疑わないから怖い。 悪い奴に騙されやしないか心配だが、どうにか天然でカバ-されてるが……心配の種だ。 「大丈夫か?ゆっくり休んだら、送って行くから心配するな」 本当は泊まって欲しいが、クリスマスと言う事で普段しない事や無理させた事が、色々あるから仕方無い。 自分の部屋の方が休まるだろうから。 「……伊織さん」 「何だ?」 「もし……伊織さんが疲れて無かったら…泊まってもいい?……まだ、クリスマスの日は終わって無いし、後…2時間あるから……だめ?」 お伺いを立てるように、無自覚天然ウルトラ可愛く上目遣いでお願いされ俺は……。 ガバっと背後から抱きしめた。 「あんまり嬉しい事言うな。また、我慢出来なくなるだろうが。俺も泊まって欲しかった。帰したく無かったんだ、でも、ミキが疲れてるだろうし無理させてるのも解ってたし明日仕事だと言うのも。だから我儘は言えなかった。マジ、嬉しい。今日はもう何もしないから、泊まっていってくれ。離れたく無い」 体の力が抜けて俺に寄り掛かり、ホっと息を吐いたのが解った。 「良かったぁ~。俺も伊織さんが疲れてると思ってぇ。離れたく無いのは、俺の方ですよ」 「そうか、お互いに気を使って、そして同じ気持ちだったんだな。ミキ、俺には気を使わなくっていい。俺の優先順位は常にミキが1番だ。我儘も甘えるのも何でもいい俺に言え。それを叶えてやるのが俺にとっては嬉しいんだ」 「そんな事言って後悔しますよぉ。俺の我儘は凄いんだからね。甘え方も、いつも一緒にいて欲しいし伊織さんの側離れないからね。どこかにいつも伊織さんを感じて居たい」 「それは俺の希望でもあるから構わない。ミキ、どんなに言っても言い足りない。愛してる。こんなに人を愛せるなんて、ミキと出会って本当良かった。ミキと出会わなかったら、こんな幸せを知らないで、人生を過ごして色褪せて居ただろうな。ありがとう」 「伊織さん、大袈裟だよ。でも、俺も同じ気持ちだから」 ミキを背後から改めて抱きしめ、俺の回した手に手を重ねる。 それからはイチャイチャして、昨日の写メを見て 「恥ずかしい。消してぇ」 「ダメだ。誰にも見せない、俺の宝物だ。ミキからのクリスマスプレゼントだ」 「絶対、誰にも見せないでね」 渋々、折れたようだ。 「あっ、プレゼントと言えば。ちょっと待ってて」 俺の腕の中から抜けて行き、直ぐに手に何かを持って戻って、また、腕の中に収まる。 「伊織さん、忘れててごめんなさい。でも、まだクリスマスだからセ-フかな。はい、クリスマスプレゼント」 「中、見ても良いか?」 「はい」 「財布?」 黒の革の長財布で中には俺の名前がロ-マジで入っていた。 そして全体的には黒の革を使っているが、小銭入れは紺色の革で、カ-ド入れは赤の革をアクセントに使われていて中々お洒落だ。 「はい、この財布オ-ダ-メイドで色を選んで、名前も入れて貰えるんです。伊織さんのイメ-ジで色を選んだんですけど。外は黒革で、中に伊織さんの青と俺の赤の色を入れました。気に入ってくれるといいんだけど……」 「ありがとう。凄くお洒落だ、ミキのセンスの良さが出てる。大切に使う、俺の事を考えて、オ-ダ-してくれた事が凄く嬉しい」 「喜んでくれて、嬉しいです」 また、俺の好きなふわりと可愛らしく笑う。 ミキからの宝物がまた1つ増えた。

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