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第217話

タクシ-を降り、部屋の玄関で直ぐに抱きしめミキの匂いを嗅ぐ。 もう、1秒も待てなかった。 「早く、こうしたかった」 俺のス-ツに顔を埋めギュッと抱き着き 「俺もです。少しお酒臭いけど、伊織さんの匂いがする」ふふふ… なんて、可愛いんだ。 「はあ~、3日振りだ。顔を良く見せてくれ」 ミキの眼鏡を外し、両頬に触れ額を合わせ目を見つめ、ジッと吸い込まれそうな漆黒の瞳を見る。 「綺麗だ。明日は休みだ、今日は寝かせるつもり無いからな。3日分のミキの補充をさせてくれ。悪いが、もう、1日でもミキの顔を見ないと、どうにかなりそうな位なんだ」 先に宣言しておく。 ミキも意味が解ったらしく頬を染める。 酒も入ってるのもあるが、目がトロ~ンとして色っぽい。 「俺も伊織さん不足なんです」 俺だけじゃ無い、ミキもそう思っていてくれた嬉しい言葉を聞いて、無我夢中で唇を奪っていた。 クチュクチュ…ジュル…クチュクチュ…レロレロ…クチュクチュ… 「ん~いお…はぁはぁ…伊織さ…ん」 背中を叩かれて、ハッと我に返り唇を離した。 「…悪い…見境が無かった…まだ、玄関だったな。部屋に入ろう」 ミキの手を繋ぎリビングに行く。 「どうする?風呂入るか、ベット行くか?」 「……お風呂」 「よし、一緒に入ろう」 浴室に連れて行き、ス-ツに手を掛け脱がしていく。 何にも言わず、俺のなすがままにされ、俺の行動をジッと見ていた。 ミキを全裸にし俺も手早く脱ぎ、浴室に連れ込む。 全裸だから隠す事は出来ず、お互いのモノが勃っているのが解る。 さっきのキスだけで勃ち上がってる自分のモノを見て恥ずかしそうにしていた。 「ミキだけじゃ無い。俺も同じ状態だから何も恥ずかしがる事は無い、今は2人っきりだ」 「……伊織さん」 「ん……取り敢えず、軽くシャワ-浴びるか」 本当は直ぐにでもヤリたいのが本音だ。 あまりがっついて、歯止めが効かず暴走して傷付けてしまうかも知れないと、少し興奮している気持ちをク-ルダウンさせようと、シャワ-を浴びる事で誤魔化す。 「よし、サッパリしたな。温まるか?」 「えっ」 ミキは、どうして?しないの?って顔して、その先を待っていたようだ。 まあ、そうだろうな。 いつもの流れなら、キスして首筋と乳首は舐め回してるはずだ。 そうしたいのは山々だが、3日も顔を見てない.話も電話だけで、今日も2人っきりでは、まともに話して無い。 ヤリ始めたら時間を忘れて、止まらない自信がある。 今日は絶対に、ミキは記憶を無くすだろうから、その前にヤリたいのを我慢してイチャイチャしたかった。 「そんな顔するな。俺も直ぐにミキを欲しいが、3日もまともに顔を見て話してもいない。少しイチャイチャしたい。後で、ゆっくりベットでするからな。ミキがもう無理って言っても止まらないからな」 「もう、伊織さんったら。でも、俺もイチャイチャも大好きですから 」クスクス……。 可愛く笑う顔を見れただけで、ほんわかと心が癒される。

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