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第224話
「ん…よく寝たぁ」
目が覚め年末の忙しさで、久し振りに良く寝れて目覚めの良い朝だった。
目の前には、伊織さんのドアップで、寝ていてもカッコいいと思いドキドキした。
「カッコいいな。俺の自慢の彼氏」
ふふふ…笑みが溢れ、独り言を呟いていると
「ありがと。ミキこそ自慢の恋人だ」
目の前で、片目を開け呟く伊織さん。
「起きてたんですか?」
聞かれた事が恥ずかしかったから、掛布団を引き上げ目だけを出して話す。
「ああ、ほんの少し前にな。起きようとしたら可愛い事を話されてな」
目だけ出して照れて可愛い、ほんと朝から可愛い事をしてくれる、天然炸裂だな。
「ほら、いつまで可愛く隠れてるんだ。おはよのキスは?」
唇を突き出し催促する。
スッと出て軽いキスをちゅっと1つし、また直ぐに掛布団の中に潜り込む。
マジ、朝から勘弁してくれ、可愛い過ぎて堪らん。
いつまでも、イチャイチャしてる訳にもいかず
「ミキ、そろそろ昼近くになる。起きて何か食べるか?」
「はい。じゃあ、シャワ-だけ軽く浴びて直ぐ作りますから、待ってて下さい」
「ん、簡単な物なら俺が作るから、ゆっくり浴びて来い」
「ありがとうございます」
ゆっくり起き浴室に向かうミキを確認し、俺は適当に服を着てキッチンに向かう。
シャワ-の音が聞こえ、俺はト-スト.スクランブルエッグ.ウインナ-.コ-ヒ-を用意して待つ。
部屋着を着て、浴室から出て来たミキはテ-ブルに並べてある簡単な料理にも
「美味しそう。ありがとうございます。いただきます」
ト-ストから齧りつき食べ始めるのを見て、俺も食べ始める。
どんな簡単な料理でも感激して、お礼を言うのがミキらしい、そんなミキだから喜ぶ顔が見たくなり、何でもしてやりたくなると思っていると
「伊織さん。さっき、シャワ-浴びてる時に鏡を見たら……いつもより凄かったんですけど…」
「?」
頬を染め、小さな声で話されるが、心当たりが無い。
「何の事だ?」
「その…キスマ-クが……。首にも…服を来た時隠れるかな?」
「ああ、キスマ-クの事か。今日から休みだ、いいだろう?普段は見えない所にしか付けない様にしてるんだ連休のとき位は自由に付けさせろ」
「……キスマ-クは良いんですけど……見える所は連休の時だけですよ」
「解ってるから、安心しろ」
そんな話しをしてると、アッと言う間に食べ終わり片付け物をしているミキの後ろ姿を見て、さて、何て言って切り出すか、ニンマリと笑みを浮かべる。
それから暫くは、ミキを背後から抱きしめたままラグに座り、ダラダラとテレビを見てまったりと過ごす。
「ミキ。連休の予定だが、何か予定はあるか?」
もちろん、ずっと俺と一緒なのは解っているが一応お伺いを立てる。
「何にも無いですよ。どこかで沙織さんとマコとご飯食べに行く位で、後は伊織さんとずっと一緒に過ごそうと思ってましたけど、伊織さん予定ありました?」
やはり、ミキも普通に俺と居る事が自然に感じてると思うと嬉しくなる。
「いや、俺は全てミキと過ごす予定だ。それで、勝手に決めたんだが、明日から2泊3日で京都行かないか?もう、宿は予約取ってある。車で高速飛ばして、途中サ-ビスエリアに立ち寄りながら行かないか?」
「伊織さん! 嬉しいです。ありがとうございます」
振り向き俺に抱きつく。
「おっ、喜んでくれたか~。良かったぁ。会社の出張やらで何度も京都は行ってると思うが、前にミキと一緒に行った貴船神社の冬景色を見せてやりたいと思ってな」
これは、前に会社の出張でまだ恋人同士になる前に行った場所だ、あの時は春から夏に掛けての景色だったその時に冬景色も見せてやりたいと思ったから計画した。
「そう言えば伊織さん、あの時も冬景色が圧巻だって言ってましたよね。うわぁ、楽しみ」
完全に向き直り俺の腿に乗り、首に手を回し向い合わせで話す。
「で、俺は荷造りをして。今日は、ミキの部屋に泊まり、明日は、朝一で出発しよう」
「はい。楽しみぃ。伊織さん、大好きぃ」
抱きつき密着が増し、朝から可愛いミキの仕草と今日はミキの所に泊まるからヤレ無いと考え、ミキの尻を引き寄せ股間同士をわざと密着させる。
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